ローグライク・カルト運営ゲーム『Worship』正式発表。『ピクミン』から影響受けるカルト信者管理、血の儀式によって信者たちを導く

 

デベロッパーのChasing Rats Gamesは6月10日、ローグライク・カルト運営ゲーム『Worship』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。

本作は、カルト教団の信者たちを率いて、不気味な世界の探索や信者の管理などをおこなう作品だ。『ピクミン』から影響を受けて開発されているという。


『Worship』は、ソロプレイおよびオンライン協力プレイに対応。プレイヤーは、恐怖の神に盲目的に従うカルト教団の指導者となって世界を探索し、住民たちを献身的な信者へと改宗させ、さまざまな方法で神を喜ばせる。邪悪な神への信仰を高めるほどカルトは強力になり、やがて神を召喚し世界の終わりを引き起こすことを目指すのだ。

プレイヤーは、所持する短剣を使って自らの血を滴らせ、地面にシンボルを描くことで、神の偉大な力を呼び起こす儀式をおこなうことができる。プレイするたびにランダム生成される世界を探索するなかでは、そうした儀式のひとつによって人々をカルトの信者に変えることが可能だ。そして何人もの信者たちを引き連れながら、バトルやパズルに挑む。


カルト指導者であるプレイヤー自身は非力であるため、忠実な信者たちを上手く扱って、そうしたバトルなどをこなすこととなる。たとえば、信者を犠牲にして敵を攻撃したり、オブジェクトへと差し向けてインタラクトさせたり。リアルタイムで進行するバトルでは、信者を使って時間を稼ぎながら、強力な攻撃儀式を執り行うなどの戦略も重要になるとのこと。

信者もまたひとりひとりは非力であるが、人数が増えると強力になる。使い捨てにできる存在である一方で、バトルでは上手く生かすことも求められるという。また探索においては、戦利品を運ぶのも信者の仕事であり、数が多ければより効率的に運べるようだ。こうした信者のシステムが、『ピクミン』からの影響ということなのだろう。

本作にはさまざまな儀式が用意され、住民の改宗など基本的な儀式のほか、信仰レベルを上げたり、バトルで敵を倒したりして習得できる高度な儀式も存在。儀式は、いずれも血を滴らせながら歩いて描くシンボルによっておこなうことができ、描いたシンボルの形によって儀式の種類が決定するそうだ。


プレイヤーのカルト教団の拠点には祭壇があり、その周囲に記念碑や建造物を建てることが可能。そうした建造物もまた習得した儀式によって召喚でき、たとえば集めることのできる信者の最大数を引き上げたり、儀式に使う血液の再生スピードをアップさせたり、信者にさまざまなバフ効果を付与したりなどの効果を得られる。

本作はローグライクゲームであり、死ぬとマップの構成が組み替えられ最初からやり直し。上述した記念碑や建造物は、恒久的なアップグレード要素といえそうだ。ただ、敵によって破壊されると効果が無効化されてしまう。信者には、その修復をおこなわせることも可能だそうだ。


本作の開発元Chasing Rats Gamesは、物理アクションゲーム『Struggling』を手がけ高い評価を得たカナダのインディースタジオだ。本作『Worship』は、2021年に実施したKickstarterでのクラウドファンディングの成功を受けて開発が続けられており、これまでにも随時情報公開されていたが、今回ゲームプレイトレイラーが正式に披露された格好だ。

『Worship』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。