“家”の婚活冒険ゲーム『Building Relationships』発表。家が野山を駆け周って釣りをしたり“独身の家”を見つけてデートしたり、なぜ家なのか

Tan Ant Gamesは6月8日、『Building Relationships』を発表した。小さな家を主人公とする一風変わったアドベンチャーゲームだ。

デベロッパーのTan Ant Gamesは6月8日、家アドベンチャーゲーム『Building Relationships』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、配信時期は未定。

本作は、小さな家を主人公とする一風変わったアドベンチャーゲームだ。とある島を訪れた家は、運命の家とのロマンスを求めて島を冒険する。


『Building Relationships』の舞台となる島には、鬱蒼とした森や雪の積もる山、花が咲き誇る草原など多様な環境が存在し、各地にはさまざまなアイテムが隠されている。主人公の家は、ゴロゴロと転がりながら島を探索するなかで、そうしたアイテムを発見することで新たな移動スキルを習得。開発元いわく、まさに家のようにジャンプしたりダッシュしたり、あるいは崖を登れるようになったりするとのこと。

移動スキルが増えるたびに、島の探索できるエリアが拡大していくのだろう。海の水面を跳ねるようなスキルも存在するそうだ。島にはほかの家や建物たちが暮らしており、彼らと出会い交流することが大きな目的となる。そのなかではクエストを与えられることがある模様。たとえばある家からは、何かの研究のためとして、すべての種類の魚を釣ってきてほしいと頼まれる。

 


海や池に行くと、釣竿を使った魚釣りが可能だ。トレイラーでは、魚にあわせてゲージを操作するようなシステムにて釣り上げる様子が紹介されている。なお、このシーンでは一般的な鯉が釣れたと表示されているが、本作の世界の魚はなぜか車の見た目をしている。開発元いわく、その方が理に適っているからとのこと。

そうしてさまざまな家や建物と交流するなかで、ちょうど独身のお相手を見つけることができるようだ。良い関係になると、ピクニックに誘ったり、一緒に音楽を聴きながら森を散歩したりといったデートをたのしめるようになる。


本作は、2015年に開催されたゲームジャムでのアイデアをもとにして制作されているとのこと。そのゲームジャムは「建設・破壊」をテーマに、4時間でゲームを完成させるというもの。開発者のTanat Boozayaangool氏は当時、本作のタイトルでもある「Building」と「Relationships」というキーワードを思いつき、奇妙な作品を作ったのだという。それから約9年が経ち、同氏は自らのスタジオのデビュー作として、その作品を製品版に仕上げることにしたそうだ。

『Building Relationships』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。なお、Steamでは近く体験版が配信予定とのことである。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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