『鳴潮』開発元、ローンチにおける武器説明誤表記含むトラブル諸問題を謝罪。既存仕様改修やそれに伴う補填ラッシュ、10連石配布などで立て直しはかる

 

KURO GAMESは6月3日、『鳴潮』ローンチにおけるトラブル諸問題について謝罪した。あわせて、今後の運営方針についても明らかにしている。

『鳴潮(めいちょう)』はKURO GAMESによって開発・運営されるスマートデバイスおよびPC向けの基本プレイ無料のオープンワールドアクションゲーム。PC(Windows/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに、2024年5月23日にサービス開始された。


本作では、プレイヤーは長い眠りから目覚めた「漂泊者」となって自分の記憶と物語を探す旅に就き、オープンワールドを探索しながら十人十色の共鳴者の仲間たちと「悲鳴」と呼ばれる災いを乗り越えていく。またプレイアブルキャラクターは「集音」と呼ばれるいわゆるガチャでも入手することも可能だ。いわゆる『原神』型のゲームであるが、本作ではUnreal Engineが採用されている関係でフォトリアル的な表現も部分的に導入。戦闘ではパリィなども存在されており、壁登りなども含めて同ジャンルのゲームと比較してダイナミックなアクションが楽しめる。

『鳴潮』は前述したように5月23日にリリースされた。一方で同作ではさまざまな不具合が報告されていた。パフォーマンスのトラブルやUI/UXの課題、さらに星5武器「蒼鱗連峰」において実際の性能と説明が異なるといった問題が発生。個別対応がされる過程で誤って個人情報が流出するといった問題が存在しており、批判を浴びていた。そうした問題をひっくるめ、ローンチ時の諸問題についてKURO GAMESが謝罪をしているわけだ。


そうした問題を受けて実施された対応や今後の対応方針もあわせて公開。詳しい項目については公式サイトにて紹介されており、かいつまんで説明すると以下のようになる:

■音骸(モンスター能力)育成の将来的な緩和
・素材ドロップ2倍イベント実施へ
・次期バージョンで育成必要コイン消費量減
・次期バージョンで無音区クリア演出カット
・次期バージョン以降のイベントでの音骸および音骸育成素材の報酬を追加
・将来的なアプデで結晶波長板(スタミナ)超過分の保存機能を追加

■育成済みの音骸を回収する際に、回収したシェルコインの数が多かった件について
・不具合対応と当該プレイヤーから得たコインを差し引き済、補填は完了
・不具合で獲得できるシェルコインの最大値」を基準に、数量を上限まで切り上げ、全プレイヤーにシェルコイン1000000を追加配布 ・さらに音骸システムの仕様における謝罪として、結晶波長溶剤20(1結晶波長溶剤=60結晶波長板)を配布

■星5武器「蒼鱗連峰」の誤表記について
・テキストは修正完了、お詫びとして補填(鍛潮の波模様*5)を配布
(個人情報流出の件についても、ユーザーから補填されたとの報告あり)

■直近のイベントについて
・6月13日より「潮汐の探り手」期間限定調査イベントを追加で開放、報酬は星声*800+選択型の巨浪級音骸I+選択型の巨浪級音骸II+特級チュナ+特級レコードセット

■後続コンテンツをいち早く開放
・共鳴者吟霖(インリン)の連星任務「我だけの道をゆく」、吟霖(インリン)の共鳴者集音イベント「春を告げる雷雨」、期間限定挑戦イベント「合金鍛造」など
・なおバージョン1.1は6月28日に開放予定。このバージョンでは新エリア【乗霄山】、新共鳴者【今汐(コンシ)】と【長離(チョウリ)】、新ボス【角(カク)】などが実装

■既存コンテンツの改修
・カメラが見えづらい件については、PC版の【戦闘カメラ軌道修正】機能はデフォルトでオフになるほか、戦闘カメラのパラメータの基本値とパラメータ範囲の最適化
・一部ボスが戦闘中離脱する問題は、離脱の判定範囲を調整で修正。今後戦闘離脱警告機能が追加へ
・モバイル版が誤操作しやすい問題については、ボタンエッジ範囲を拡大。モバイル版のプレイ体験は今後改善予定
・キーコンフィグは、機能開放条件がユニオンレベル2以上へと緩和。キーコンフィグの初心者ガイドを今後追加予定
・キャラクターやモンスターの攻撃、ダメージ受けの手応えなどは今後調整し、戦闘体験は全体的に改善

■不具合修正

以上となる。『鳴潮』開発元は、リリース以降とにかく不具合修正や補填に追われていた。5月25日には一部プレイヤーからは「理解が難しい」「テンポを損ねる」とされていたストーリーについては、全ストーリーにスキップ機能を追加予定(現時点では限定的)。さらに金髓の波模様*10と、恒常星5キャラ確定ガチャチケット1枚を配布していた。すでにプレイ開始時には多くのガチャ石などが配られている状態であるが、不具合対応に際してはさらなる補填がどどんとなされるようだ。

ローンチ時点でつまずけば、運営ゲームにとっては死活問題になる。『鳴潮』は大規模開発ゲームであることがうかがいしれ、今後のバージョンも控えているだけに、とにかく初手で多くのフォローをしていくつもりなのだろう。同作が商業的に継続できるかどうかが、今のアクションにかかっているのは間違いなさそうである。

『鳴潮』は、PC(Windows/Epic Gamesストア)/iOS/Android向けに配信中である。