デベロッパーのAo Norteは5月28日、農業パズルゲーム『Tiny Garden』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。
本作は、1990年代風のプラスチック製おもちゃの中に農園を作るという、一風変わった農業シミュレーションゲーム。気楽にプレイできる一方で、パズル要素や戦略性も存在するとのこと。
『Tiny Garden』では、クラムシェル型のプラスチック製おもちゃが舞台となり、そのおもちゃをパカっと開いた中に農園を作る。グリッド状に区分けされた畑に種を植えて、作物を育てるのだ。おもちゃの横に備え付けられたクランクをぐるぐる回すことで、やがて芽が出て、収穫可能な状態にまで成長していく。ちなみに、その作物もまたプラスチックのおもちゃという設定である。
作れる作物は、ニンジンやカブ、レタスなどの野菜のほか、ヒマワリやサボテン、灌木といった植物も存在。植物には周囲に影響を与える特性があり、たとえばサボテンの周りは砂漠になり、灌木の周囲には草が生える。ヒマワリは、隣接する作物に陽の光を当ててくれるようだ。このほか、噴水を配置すると、周囲の土地を水で満たすことができる。
本作では、そうした植物などを上手く配置して、作物を育てることが求められるのだろう。また、種は基本的にほかの作物と交換して入手するかたち。求める種類の種を手に入れるために、作物や植物などを戦略的に配置して育てるゲームプレイとなりそうだ。おもちゃの蓋側にある棚に飾れる家具なども、作った作物と交換して入手できる。
おもちゃの中に農園を作り、クランクを回して作物を育てるという本作のゲームプレイは、開発者いわく、子供の頃に思い描いていたおもちゃを再現したものだという。本作では、人生の思い出であるモノを通じて、魔法のような農作業を体験。そして大人になった今だからこそ理解できる、作物を育てるのはそう簡単ではないという側面も表現されているそうだ。
『Tiny Garden』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。なお、開発元は今後Kickstarterにてクラウドファンディングをおこなう計画。そこで本作のさらなる詳細が明らかにされるだろう。