デスクトップで人類飼育ゲーム『Human Souvenir』配信開始。“お土産”として持ち帰ったか弱い地球人が死なないよう、身の回りとメンタルのお世話

 

Shaman Garageは5月28日、デスクトップ人類飼育ゲーム『Human Souvenir』をPC(Steam/itch.io)向けにリリースした。

『Human Souvenir』は、デスクトップに表示された人類飼育ポッドの操作を通じて、ペット化した人間の健康管理とメンタルケアをおこなうSFライフマネジメントゲームだ。プレイヤーは地球での休暇旅行を終えて帰星したばかりで、現地での日々に名残惜しさを感じているという設定。本当はもう数日滞在したかったようだが、その願いは叶わなかった。そこで同僚に自慢する目的も兼ね、自分への記念みやげとして人類飼育ポッドを購入。主観視点ではミニサイズとなる人間のお世話をし、地球の思い出に浸ったり未知の生物の生態について学んだりしていく。


本作を起動すると、ポップなイラストが描かれたパッケージがデスクトップ上に現れ、ドラッグすると飼育ポッドが登場。未来的なデザインのポッドにはさまざまなボタンやモニターが付属しており、ポッド内には全裸の地球人が直立して正面を向いている。時間の経過とともに、ポッド右下に設置された6種のゲージが急激な速度で減少していくが、このどれかが尽きると即座に地球人は死亡してしまう。そのため食事・睡眠・運動・衛生・排泄の5つの身体的ニーズに加え、精神状態を上手くコントロールしながら繊細で脆弱な地球人を生き長らえさせるのが、ゲームのおもな目的となっている。

 


それぞれの身体的ニーズを満たすためには、ゲージのアイコンに対応するボタンを押すことでポッド内に適したものが出現する仕組み。食料・ベッド・ルームランナー・シャワー・トイレを用意してあげると、賢い地球人は自らそれらを使用して各パラメーターを勝手に上昇させていく。その間も他のゲージはどんどん減り続けていくため、操作はかなり忙しないかたちとなる。

また精神面のケアにおいては、別途ダイヤルを回してハウスモードからパーティーモードへの切り替えが必要。パーティーモードではポッド上部にミラーボールが現れ、前述のボタンはビートやシンセサイザーが流れるサンプラーのような機能に変化を遂げる。音楽にあわせて地球人も楽しげなダンスを踊り始めるが、精神ゲージがMAXに達しても強すぎる刺激で死んでしまうため注意しなければならない。

 


このように本作では地球人の多彩な死因が設定されており、その数は少なくとも14パターンにのぼることもポッド付属のデスカウンターが示唆している。地球人が亡くなった場合はリセットボタンを長押しすれば再び登場するので、ヒューマンロスの悲しみに明け暮れずとも済みそうだ。地球人が生きた時間に応じて増えていく「ライフバー」と呼ばれる要素もあるため、さまざまな条件を組み合わせることで発生する特別な死因も含まれているのかもしれない。なおポッドの位置を移動したり、ポッドを眺めながらデスクトップ上で他の作業をおこなったりする楽しみ方も本作では可能となっている。

本作を手がけたShaman Garageは、コミックアーティストや数学者、サウンドデザイナーなどユニークな背景をもつ3名のクリエイターによるゲーム制作チーム。実験的な表現を使ったストーリーテリングを重視しており、テキストがなくボタンアイコンのクリック操作だけで進行するパズルゲーム『Data Garden』などの作品をこれまでにリリースしている。『Human Souvenir』においては、オランダのインディーゲームスタジオSokpop Collectiveが選んだ好きなデベロッパーに開発費を渡して新作ゲームづくりを支援する独自の取り組み「Sokpop Takeover」に採用され、制作が進められたとのこと。『たまごっち』シリーズからも影響を受けているという。


『Human Souvenir』は、PC(Steam/itch.io)向けに配信中。リリースを記念してSteamでは販売価格470円のところ、10%オフの423円で購入可能なセールが6月5日まで催されている(いずれも税込)。