Steam無料・廃遊園地探索ホラー『Indigo Park: Chapter 1』かわいいマスコットが導くホラー体験に高評価集まる。人気YouTuberが開発、続編制作も決定
デベロッパーのUniqueGeeseは5月19日、廃遊園地ホラーゲーム『Indigo Park: Chapter 1』を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は無料。本作は、はやくも「圧倒的に好評」を得ている。
本作の開発元UniqueGeeseことMason氏は、YouTubeで約22万人、Twitchで約4万人のチャンネル登録者をもつゲーム系配信者でもある人物。昨年7月に自ら手がけるゲーム『Indigo Park』を発表し、今回配信された「Chapter 1」はそのデモ版にあたる。
『Indigo Park: Chapter 1』の舞台となるのは、かつて世界でも有数と評価されたものの、謎めいた出来事によって閉園してしまったテーマパークだ。プレイヤーは、この廃墟と化したテーマパークに興味本位で足を踏み入れた人物となり、なぜ閉鎖されることとなったのかを探る。
テーマパーク内は暗くひっそりとしており、プレイヤーは懐中電灯片手に一人称視点にて探索。そのなかでは、このテーマパークのマスコットらしきアライグマのキャラクターRambleyが、各所に配置されたモニタに現れてプレイヤーに話しかけてくる。Rambleyは、かつてと同じように来場者を自動案内するようでありながらも、道中で発生する出来事を把握しているかのようにプレイヤーを導いていく。
探索をするなかでは、さまざまな施設やアトラクションを訪れ、特定のアイテムを探したり、パズル要素をこなして電源を復旧させたり、アイテムを収集したりなどすることに。また、ほかに誰もいないはずのこの場所で、何らかの存在とも出会うこととなる。
本作は5月19日に配信開始され、同時接続プレイヤー数は、これまでのピーク時に約2000人を記録(SteamDB)。なかなかの賑わいである。そしてSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約2700件のうち95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。
レビューでは、廃遊園地の不気味で緊張感ある雰囲気を表現するビジュアルとサウンド、プレイヤーを導くRambleyの存在およびそのボイスワークなどが好評。『Poppy Playtime』や『Five Nights at Freddy’s: Security Breach』などの人気作と比較する意見もみられ、小規模なボリュームながら、品質やポテンシャルが高く評価されている。もちろん、無料でプレイできるということで、やや甘めに評価されている側面はあるだろう。
開発元UniqueGeeseは、本作の続きとなる『Indigo Park: Chapter 2』の開発費を募るクラウドファンディングをKickstarterにて実施中。今回配信された「Chapter 1」は、このクラウドファンディングに向けて『Indigo Park』のコンセプトを示すために無料で提供されたわけだ。なおクラウドファンディングは、本稿執筆時点ですでに初期目標金額を大きく超える約1000万円を集めている。「Chapter 2」は6月初旬より開発を開始し、1年ほどかけて完成させる見込み。また、メインプロットはすでに全編分を用意しているそうで、今後の展開も注目されそうだ。
『Indigo Park: Chapter 1』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。