フォトリアル物投げシム『Break Free』Steamにて正式発表。モダンな家でボールを投げたり、壺や置物を割ったりと暴れ回り散らかしまくる

UE4Archは5月16日、フォトリアル物投げシム『Break Free』のSteamストアページを公開した。本稿執筆時点において対応プラットフォームはPC(Steam)を予定している。

UE4Archは5月16日、フォトリアル物投げシム『Break Free』のSteamストアページを公開した。本稿執筆時点において対応プラットフォームはPC(Steam)を予定している。

『Break Free』は、湖の近くに建つモダンな家の中を歩き回り、オブジェクトを投げて楽しむ一人称視点の物理シミュレーションゲームだ。プレイヤーはサッカーボールやバスケットボール、ラグビーボールといった多様な種類のボールのほか、家具から日用品に至るまでさまざまな物を手に取り、投げることができる。各オブジェクトには物理判定が設けられており、衝突した際には揺れたり回転したりといった挙動が発生。陶器の壺や置物など、物によっては壊れてしまう場合もあるようだ。

本作では生活感のある家のリビングやキッチン、寝室やバスルームなどの場所を行き来して、自由に物を投げて遊ぶことが可能。広さや設えが異なるそれぞれのスポットで、あちこち跳ね返るボールや変化に富んだオブジェクトの反応を味わうゲームプレイが楽しめそうだ。部屋を散乱させ、自分好みのインテリアを作り上げるといったプレイスタイルも面白いかもしれない。


ボールを投げる際には画面下部にゲージが表示され、操作のタイミングによって投げる勢いをコントロールできそうな様子もトレイラーからうかがえた。家の内部だけでなく、建物の開口部とシームレスに続く屋外にも出られる模様も確認できる。また作中には時間の概念も存在し、明るい陽が射す日中から薄暗い夜まで、光をベースとした環境の変化も含まれているようだ。

 


詳細な時期は不明だが、本作は早期アクセス版としてのリリースが予定されており、初期バージョンの開発はすでに完了しているという。ストアページによると同バージョンでは5種類のボールを投げられるほか、ボウリングモード、時間帯やライティングを変更可能なインタラクションが実装されているとのこと。早期アクセス期間は6か月を想定しており、正式リリース版ではオブジェクトやゲームモード、シナリオなど各種要素の追加や価格の値上げをおこなう旨も伝えられている。

Ogum Gamesとの共同で開発が進められている本作は、2023年の時点からプロトタイプ版と見られる動画がUE4ArchのXアカウントに投稿されていた。当初はゲーム作品としてではなく、技術的なシミュレーションとして制作されたとのことだが、デモを公開したところゲームにしてほしいとのフィードバックを複数受け、それらに応じるかたちでプレイアブルな要素を加えていったという。早期アクセス期間中もユーザーの声を積極的に聞いて取り入れる姿勢を示しているので、希望がある方は意見を届けてみるのもよいだろう。

『Break Free』は、PC(Steam)向けに早期アクセス版を配信予定だ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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