“黄金期JRPG”インスパイアRPG『ALZARA Radiant Echoes』発表。4人の仲間と歩む魔法世界冒険譚、桜庭統氏・あんべよしろう氏が携わる

 

デベロッパーのStudio Cameliaは5月14日、RPG『ALZARA Radiant Echoes』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)およびコンソールで、2026年に配信予定。

本作は、『ファイナルファンタジーX』や『黄金の太陽』『ロストオデッセイ』といった日本のRPGから影響を受ける作品だ。開発においては、その『黄金の太陽』や『テイルズ オブ』シリーズなどに携わった作曲家の桜庭統氏が楽曲を提供し、また『ファイアーエムブレム ヒーローズ』や『聖剣伝説3 トライアルズ オブ マナ』などで知られるイラストレーターのあんべよしろう氏がメインキャラクターのデザインを担当する。


『ALZARA Radiant Echoes』の舞台となる世界Alzaraでは魔法が失われたものの、唯一Taqsimと呼ばれる国だけがEchoと呼ばれる魔法の力の秘密を守り続けていた。そうしたなか、飢饉と資源不足にあえぐ隣国が、その富を奪おうとTaqsimへと侵攻。本作の主人公のひとりであるTaqsimの次期指導者Kaylaは、人々を救うため冒険に出ることとなる。

本作にはKaylaを含め、出自の異なる4人のメインキャラクターが登場し、冒険を進めるなかで仲間になるようだ。それぞれ独自の能力をもつほか、パーティ内の別のキャラクターとのシナジー要素も存在するという。本作のバトルは、伝統的なJRPGから影響を受けるターン制システムが採用。モンスターなどの敵を相手に、仲間との連携を活かしつつ武器や魔法を駆使して戦う。また、ダンジョンには魔法を使って解くパズル要素も用意される。

魔法には、火・水・空気・大地の4つの属性が存在し、主人公たちはそれぞれ異なるメインの属性の魔法を使用可能。また、魔法には属性に加えアーキタイプと呼ばれる特性があり、たとえば火属性は攻撃、水属性はサポート、空気属性は素早い連続攻撃、大地属性は防御といった強みがある。バトルにおいては、敵の弱点となる属性を見極めることはもちろん、こうしたアーキタイプも考慮しながら使用する魔法を選ぶことが求められるとのこと。

 


バトルにおいては、主人公たちを前衛か後衛に配置して戦う。主に前衛は攻撃、後衛は回復やサポートを担うかたちになるが、特徴的な要素として、前衛のキャラクターはEchoを消費することになる。Echoの詳細はまだはっきりしないものの、魔法などのアクションに使用するエネルギーの模様。バトル中には、Echoの残量に応じて前衛・後衛のキャラクターをSwap(入れ替え)して戦う。

このSwapは、単にキャラクターの配置を入れ替えるだけでなく、各キャラクターの属性に基づく効果も存在。たとえば、火属性と水属性をSwapすると攻撃力が2倍になるという。さらに、特定の組み合わせでSwapすることで、雷や植物など追加的な属性の魔法が付与されるそうだ。

このほか、パーティが共有するFavorと呼ばれる要素も存在する。Favorを貯めて消費することで、精霊を召喚して強力な攻撃を発動させることが可能。いわば召喚魔法のようなものだといえる。消費するFavorの数によって、精霊の強さが変化するとのこと。


本作の開発元Studio Cameliaは、フランス・モンペリエに拠点を置くインディースタジオだ。リモートで世界中から開発に参加するスタッフもおり、本作がデビュー作となるものの、『ゴーストリコン』シリーズや『Dead Cells』『Wakfu』などに携わったベテランスタッフを擁するという。

なお本作『ALZARA Radiant Echoes』については、現在Kickstarterにて開発費を募るクラウドファンディングが実施されており、そこで日本語表示にも対応予定であることが明言されている。また、コンソール版については具体的なプラットフォームは未定であるものの、コンソール所有者にはJRPGファンが多いことから、できるだけ多くのプラットフォームでリリースしたいとのこと。


『ALZARA Radiant Echoes』は、PC(Steam)およびコンソール向けに2026年配信予定だ。ちなみに先述したKickstarterキャンペーンでは、2026年12月に出資者に提供予定とされている。