CPUで肉を焼く料理ゲーム『CPU-Chef』PC向けに無料配信開始。パソコンへの負荷を管理して、客のオーダー通りの焼き加減でステーキを振る舞う

ゲームクリエイターのZephyrZZZ氏は5月13日、CPU肉料理ゲーム『CPU-Chef』をPC(itch.io)向けに無料公開した。

ゲームクリエイターのZephyrZZZ氏は5月13日、CPU肉料理ゲーム『CPU-Chef』をPC(itch.io)向けに無料公開した。


『CPU-Chef』は、パソコンのCPU(中央演算処理装置)で肉を焼き、店の客に提供していく料理ゲームだ。CPUはパソコンの内部で扱われるデータを一括して処理するパーツであることから、作業負荷に応じて高い熱を生み出す。この仕組みを利用し、CPUの温度を調節しながらオーダー通りの焼き加減でステーキ肉を調理して振る舞い、収益を上げていくのが本作の目的となる。

プレイヤーは3種類のアプリケーションを操作して、パソコンのモニター左上に表示されたCPUの温度を管理していく。アプリケーションはUnreal EngineやGoogleなど、実際に存在するもののパロディとなっており、いずれも異なる熱の上昇率が設定されていて同時に複数立ち上げることも可能だ。しかし一定の温度を超えてしまうとパソコンがシャットダウン。再起動するまでの間も余熱で調理はできるものの、熱のコントロールが難しくなる。オーバーヒートに注意しつつ、アプリケーションのオンオフの切り替えが求められる。


店の客は「レア」「ミディアムレア」「ウェルダン」の中から、焼き加減をランダムに注文してくる。ちょうどよい焼き加減のステーキを鉄板皿に乗せると収益がプラスに、オーダーに上手く応えられなければマイナスとなる。複数の注文が同時に重なることはないが、それぞれ15秒ずつの制限時間が設けられているため、低い温度でじっくり焼いている余裕はない。ただし焼きすぎると肉が焦げてしまうリスクもあり、CPUが高温になるほど素早い見極めが必要となりそうだ。焼き加減を誤ったものはゴミ箱へドロップして、新たな肉に着手するのが効率的だろう。

本作はカナダのトロントで開催されたゲームジャム「Toronto Game Jam(TOJam 2024)」への参加作品。ZephyrZZZ氏以外にもACguyy氏とYubing115氏による3名の合作であるとのこと。同ゲームジャムは今回、「Talk About Fourshadowing!(伏線について語ろう!)」というテーマを掲げており、何かしらの伏線に絡めた作品が多数投稿されている。そうしたゲームに関心がある方は、一度のぞいてみるのも楽しいかもしれない。

『CPU-Chef』は、PC(itch.io)向けに無料公開中だ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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