無目的ドライブシム『Endless Casual Drive』発表。リラックスして運転に浸りつつ、動物と交流したり、ChatGPT利用のAIヒッチハイカーと会話したり

MorningHeartは4月25日、『Endless Casual Drive』をPC(Steam)向けにリリースすると発表した。リラックスした雰囲気が特徴の、ドライブシミュレーションゲームだ。

MorningHeartは4月25日、ドライブシミュレーションゲーム『Endless Casual Drive』をPC(Steam)向けにリリースすると発表した。

『Endless Casual Drive』は、リラックスした雰囲気の中で車の運転を楽しむドライブシミュレーションゲームだ。運転に集中することでプレイヤーが自身と向き合い、癒しを感じられるような体験が意図されている。そのため本作ではゲームプレイの主要な目的があえて設けられていない。一方で、ドライブの豊かさを味わうためのさまざまな仕様やコンテンツが用意されているのが大きな特徴となっている。

本作は「家」「ガレージ」「ドライブ」の3つの場面パートから構成されており、家ではソファーに座ったり暖炉の火を眺めながらその音に耳を澄ませたり、卵を焼いて料理をしたりといったことなどができるようだ。運転に疲れたら、ここに戻ってきてゆっくりした時間に浸るのもいいだろう。ガレージでは車体の色の塗り替えやタイヤ交換、サスペンションやエンジンの調整をはじめ、車両の各種カスタマイズがおこなえる。

 


メインとなるドライブでは、アクセルやブレーキを踏んだりハンドルを操作したりするだけでなく、自動運転機能に任せて流れゆく周囲の環境に落ち着いて浸ることもできる。また、ドライブにちなんだ幅広い要素が実装されており、天候・季節・時間帯、緯度や経度のロケーションから車内のBGMに至るまで多彩な項目を気分にあわせて変更可能だ。

天候は晴れや雨のみならず、雪・嵐・雷・霧・雹・砂塵などが選択できるほか、中にはその濃度や激しさを切り替えられるものもあり、シチュエーションを好みに演出してドライブに浸るのもよさそうだ。なお車内BGMはローカル環境からの音源の再生に対応しているとのこと。


さらに本作では、ウサギなどの動物やAI生成によるNPCキャラクターたちとの交流も道中で発生。動物をダッシュボードに乗せることもできる。またヒッチハイカーとして登場する人物たちを助手席に迎え、コマンド選択式の会話やChatGPTを通じたテキスト入力型のダイアログも楽しめる。趣味や関心・性格を筆頭に、細かく設定された各キャラの背景も参考にしながらコミュニケーションを図ってみると、ドライブの時間を一層満喫できるかもしれない。知り合いになった人物は連絡先の入手も可能で、任意のタイミングで同乗者として再び呼び出すこともできる。

 


このほか、ヒッチハイクの報酬として獲得したアイテムと引き換えにガソリンの給油もおこなえる。ただしそれが面倒な場合は、給油をせずに車を走らせ続けることもシステム上は可能なようだ。ドライブの距離に応じて解禁されるコンテンツや、NPCキャラや車両、マップのカスタマイズ要素の存在もストアページでは示唆されている。

『Endless Casual Drive』は、PC(Steam)向けにリリース予定だ。詳細なリリース時期は現時点では未定。なお本稿執筆時点では英語と中国語(簡体字)への対応が伝えられている。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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