ゴースト警備員ゲーム『Ghost For Hire』無料公開。不法侵入する生者たちの“苦手な心霊現象”を調査し、驚かせて家や墓地から追い出す

Ghost Protection Managementは4月20日、『Ghost For Hire』の無料配信をPC(Steam)向けに開始した。幽霊となって不法侵入してきた生者を驚かせるゲームだ。

パブリッシャーのGhost Protection Managementは4月20日、ゴースト警備労働ゲーム『Ghost For Hire』の無料配信をPC(Steam)向けに開始した。


『Ghost For Hire』は幽霊となって不法侵入してきた生者を驚かせるゲームだ。プレイヤーキャラは、権利を保有する土地や建物のマネジメント会社「Ghost Protection Management」の雇われエージェントゴースト。死後の世界にも所有権が存在することを知らない生者たちを怖がらせ、管理エリアから追い出すことを目指す。家と墓地の2つのステージの敷地内を歩き回る不法侵入生者を、ゴーストスキルを駆使して追放しよう。

 


ゲームプレイは3つのフェーズに分かれており、それぞれに異なる目的や制限時間が設定されている。「Survey(調査)」のターンでは4分間のタイムリミット以内に、ステージごとに登場する2名の生者たちの特性を分析するための調査をおこなう。悪寒やノック音のほか、物を揺らしたり照明を消したりしてターゲットの反応を得ることで、どのような怖がらせを弱点とするのか、または耐性があるのか情報が入手できる。この特性データをもとに、以降のフェーズで使用するゴーストスキルを選択していく。

続く「Spook(驚かせ)」は各3分間で、2日間という設定で2回のターンに分けて展開される。ゴーストスキルを効果範囲内で発動し、時間内にターゲットの恐怖ゲージを最大まで高めるのがこのフェーズの目的だ。トラップとして地面に設置するエクトプラズム、物を掴んで投げるポルターガイスト、周囲に金切り音を響き渡らせるスクリーチ、ひんやりとした手で触れるコールドタッチの4種から、先の調査で明らかにした生者たちの特性にマッチするスキルを選ぶのが望ましい。


恐怖ゲージがマックスに達した生者は霊的な存在を確信してパニック状態に。ここで初めて「Scare(怖がらせ)」をおこなうことが可能となる。接近して怖がらせボタンを押し、ターゲットをSpookフェーズの2日以内に全員追い出せたらステージクリア。逆にひとりでも残したまま期限を迎えると、ミッション失敗となり解雇されてしまう。

Steamストアページによると『Ghost For Hire』は8名の開発者が共同で手がけており、Ghost Protection Managementという名義でパブリッシングされている。Steamにおいて、本作は初のリリース作となった模様だ。独特な味わいに満ちたユーモアが全体に漂っており、無料の作品となっているので気になる人は遊んでみるとよいだろう。

『Ghost For Hire』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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