『サイレントヒル2』リメイク版主人公の顔が「デザインし直されたのでは」と注目集める。リアル“やつれ顔”からちょっと元気になる可能性
現在PC/PS5向けに開発中の『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』について、主人公ジェイムス・サンダーランドの顔の造形が、これまで公開されていたデザインから作り直されるのではないかとファンの間で注目を集めている。
本作は、2001年にPS2向けに発売された同名サイコロジカルホラーゲームのリメイク版だ。『Layers of Fear』シリーズや『The Medium』などで知られるBloober Teamが開発を担当し、コナミから販売予定。
リメイク版『SILENT HILL 2』は2022年10月に発表され、これまでに2本のトレイラーと共に情報公開されてきた。本作はUnreal Engine 5を用いて開発されており、映像では現代的に生まれ変わったビジュアルを確認できる。主人公であるジェイムス・サンダーランドのデザインについても、オリジナル版での雰囲気を残しつつ再構築されている模様。開発においては最先端のモーションキャプチャーセッションが実施され、台詞をひと言発する前から幅広い感情が表現されるという。
ただ、カットシーンにて確認できるジェイムスの顔の表現については、ファンの間では必ずしも評判が良いとはいえない。たとえば鏡に映る自分の顔を見つめる場面では、ひどくやつれ老けたような印象を受ける。上述した感情表現の結果であると考えられ、作中でジェイムスが置かれた状況として肯定的に受け止める意見もある一方で、オリジナル版とのギャップを含め強調されたような表現に戸惑ったファンも多かったようだ(The Gamer)。
そうしたなか、今年4月19日になって本作のSteamストアページが更新(SteamDB)。本作をインストールした際のデスクトップショートカットに使用されるクライアントアイコンが、ジェイムスの後ろ姿から正面を向いたビジュアルに変更されたのだが、そのジェイムスの顔が「これまで公開されていたものと違う」と注目を集めている。
上に掲載した下段の画像が、新たなクライアントアイコンのもの。上段に掲載した以前から公開されているスクリーンショットのジェイムスと比べると、特に目の辺りに違いがある。やや目を大きく開き、眉尻も少し上がった。ライティングの関係かほうれい線の深さがやや浅くなったことも相まり、比較して老けた印象が薄まっている。なお、この両画像が同一シーンかどうかは定かではないものの、重ね合わせると顔の角度や輪郭はほぼ一致した。
コミュニティ内でも同じ場面を比べながら、反響を受けて開発元がジェイムスの顔をデザインし直したのだろうとの受け止めが広まり、その“新たな顔”に対しては好意的な意見が寄せられている(Reddit)。もっとも、仮に上に掲載した画像が同一シーンであったとしても、本作では幅広い感情表現が導入されているとのことで、切り取るわずかなタイミングの違いで、見た目の印象が変わってくる可能性はあるだろう。現時点では開発元もコナミも本件についてコメントしておらず、本当にデザインし直されたのかどうかは不明。次の情報公開時には判明するものと期待される。
『SILENT HILL 2(サイレントヒル2)』は、PS5向けに2024年内に発売予定。そして1年間の独占期間を経て、PC(Steam)向けにも発売される。