手作りストップモーション風アドベンチャー『Harold Halibut』配信開始。新たな故郷を求めて旅する人類の宇宙船内人間ドラマ
ドイツのインディーゲームスタジオSlow Bros.は4月16日、ストップモーション風アドベンチャー『Harold Halibut』を配信開始した。対応プラットフォームは、PC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S。価格はSteam版が税込3900円。PS5版が税込4070円。Xbox Series X|S版は税込4100円。Steamでは、発売から4月23日まで15%オフのセールが開催中で、税込3315円で配信中。さらに、Xbox/PC Game Pass向けにも提供される。本作は、日本語字幕に対応している。
『Harold Halibut』は、地球を脱出した宇宙船を舞台としたアドベンチャーゲームだ。地球が冷戦の危機にさらされ、人類は種を存続させるために居住可能な惑星を求めて宇宙へと飛び出した。そして、ひとつの都市に匹敵するほど大きな宇宙船フェドラ1が故郷を脱出して250年。フェドラ1は異星の海中に沈んでいた。
プレイヤーが操作する主人公のハロルドは、宇宙船の主任科学者ジャンヌ・マローを補佐する若き研究助手となる。マローは、宇宙船を今いる惑星から脱出させ、もっと水の少ない新たな故郷を見つけるため、研究を続けていた。一方、ハロルドはフェドラ1を探検して居住者と関係を構築していく中で運命的な出会いを果たし、それがマローの惑星脱出計画の鍵へとつながっていく。
本作の特徴のひとつとして挙げられるのが、ストップモーションアニメのようなグラフィックだ。ゲーム内の世界にあるものすべてが、彫刻や模型製作の技術を用いて実際に制作されたものであるという。Unityのスタジオ紹介記事によると、実際に制作したものを3Dスキャンしてデータ化し、それらをゲーム内に取り入れているそうだ。また、キャラクターのモーションについては、同様の手法でデータ化したパペットを、モーションキャプチャを用いてアニメーション化しているという。そんなさまざまなジャンルのクリエイターの丹精を込めた手法によって、本作のレトロフューチャーな世界観が巧みに描かれている作品である。
さらに、ゲーム中は英語フルボイスであることも相まって、本当にストップモーションアニメを見ているように錯覚する作品である。なお、開発側が提示している『Harold Halibut』の目安クリア時間は約12時間、完全クリアを目指す場合は、18時間ほどであるという。インタラクティブに楽しめる映像作品としてみると、ボリュームは十分だろう。
本作を手がけるSlow Bros.は、2015年に設立された小規模なインディーゲームスタジオ。『Harold Halibut』は約10年かけて作られた、同スタジオの長編ゲームデビュー作とのこと。ドイツに拠点を置く同スタジオは、長い付き合いの友人同士であったというOnat Hekimoglu氏、Ole Tillmann氏、Fabian Preuschoff氏、Daniel Beckmann氏の4人によって設立。ゲーム制作、映画製作、木工建造、アパレル、イラストレーションなど、彼らそれぞれが幅広い分野での経験で得た技術が、『Harold Halibut』において存分に発揮されているそうだ。
『Harold Halibut』は、PC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S向けに配信中。価格はSteam版が税込3900円で、4月23日まで15%オフのセールを開催しており、税込3315円で配信中。PS5版は税込4070円、Xbox Series X|S版が4100円となっている。Xbox/PC Game Pass向けにも提供中だ。