Phoenixxとバンダイナムコスタジオは3月26日、インディーゲームレーベルGYAAR Studioを通じて、『DORONKO WANKO』『NOTTOLOT』『BOOMEROAD』の3タイトルを配信したと発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格はいずれも無料。
これらの作品は、バンダイナムコスタジオの2023年新人研修において、企画から開発まで新人メンバーが協力し限られた期間のなかで制作したタイトルだ。この取り組みは、新人クリエイターが実際にタイトルをリリースしプレイヤーからのフィードバックを得て、経験を未来へと繋げることを目的としており、2022年にリリースされた『Goonect』を皮切りに毎年実施されている。
『DORONKO WANKO』は、犬のポメラニアンになって、家の中を汚し回るどろんこアクションゲームだ。ポメラニアンは、床に広がる汚れに“すりすり”することで汚れを吸収でき、その状態で“ぷるぷる”と体を震わせると汚れを放出可能。これを駆使して部屋中をどろんこにしていく。そして汚すごとに被害金額が計上され、エンディングに到達すると領収書が現れ、汚しの成果を確認することができる。
部屋では汚すだけでなく、いたずらして家具などを荒らしまわることも目的となるようで、清掃費や修理費がどんどん加算。被害総額が一定額に達するごとにプレゼントが届き、たとえば放出した汚れを辺りに吹き飛ばす扇風機など、より汚しやすくなるアイテムなどが手に入るという。
このほか、家中をどろんこにしていると見つかる「隠れポメ」や、特定の条件を達成して獲得できる「思い出バッジ」、またポメラニアンにコスチュームを着せるカスタマイズ要素も用意される。
『NOTTOLOT』は、ロボット生産工場からの脱出を目指すアクションゲームだ。主人公は、外の世界に憧れるロボットのローリー。全3ステージが収録され、警備ロボットが警戒しているなか、ローリーがもつ“乗っ取り能力”を駆使して攻略する。
ローリーは、敵ロボットに後ろからこっそり近づき、タックルすることでハッキング可能。その敵ロボットを操れるようになる。敵ロボットは4種類存在し、プロペラで空を飛べたり、クモ型で壁をも歩けたりと、それぞれに特徴がある。ステージではさまざまな障害が待ち受けているため、乗っ取った敵ロボットの能力を活用し突破していくのだ。
『BOOMEROAD』は、ブーメランを投げて道を作るアクションアドベンチャーゲームだ。主人公である考古学者の少年BOOMYは、「遺跡の塔には古代文明の秘宝が隠されている」という言い伝えをもとに、天空に浮かぶ古代遺跡を訪れて数々の試練に挑むことになる。
BOOMYは不思議なブーメランを装備しており、投げるとその軌跡に沿って青いラインが出現。プレイヤーは、そのライン上を滑るようにして移動でき、ステージではブーメランを投げて道を作りながら進んでいくことになる。エリアによっては、レーザを避けたり送風機を利用したりといったギミックも存在するという。
また、本作にはタイムアタックモードも収録される。効率的なルート選択と巧みなブーメラン捌きで最速クリアを目指すのだ。このほか、ステージ内で隠されたオーパーツを探す要素も用意される。
『DORONKO WANKO』『NOTTOLOT』『BOOMEROAD』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。