沈没宇宙船クレイアニメ風物語『Harold Halibut』4月16日発売へ。3Dモデルは全部“手作り”、狂気のこだわりで作られた海底SF人情物語

Slow Bros.は3月22日、『Harold Halibut』を4月16日にリリースすると発表した。ストップモーション風の表現が特徴的な、SFアドベンチャーゲームだ。

開発元兼パブリッシャーのSlow Bros.は3月22日、ストップモーション風アドベンチャー『Harold Halibut』を4月16日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)。Steamストアページによると、日本語表示にも対応予定だ。


『Harold Halibut』は地球から脱出した宇宙船を舞台としたアドベンチャーゲームだ。都市サイズの巨大宇宙船は250年の旅路の末、異星人の住む星の海底に沈んでしまった。船の主任科学者は脱出を諦めておらず、主人公はそんな科学者の研究助手として宇宙船の中を探検し、ほかの居住民と関係を構築していく。


本作の大きな特徴として、アートワークがすべて「手作り」で構築されているという。『Harold Halibut』では、すべてのシーンのアセット(3Dモデルなど)を、開発チームが模型製作や彫刻の技術を駆使して手作りしたものをキャプチャしているとされる(Vimeo)。

そうした手作りのアセットが用いられることで、クレイアニメにおけるストップモーションのような表現が再現されているかたちだ。なおモーションキャプチャではあえてファイルを整理しないことでランダムなゆらぎを発生させ、ストップモーション“風”に見える工夫もあるそうだ。


本作の開発を手がけるのは、ドイツに拠点を置くSlow Bros.だ。スタジオにとって本作が最初の作品となる。創設者の中で本作開発以前にゲームクリエイターであったのはCEOのOnat Hekimoglu氏1人だけで、ほかのメンバーは写真家の学生、生物学科の学生やフリーランスイラストレーターだったという。現在のメンバーもアートに関する人材が多く、本作のアイデアやユニークな持ち味に繋がっているのだろう。

『Harold Haribut』は、PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam)向けに2024年4月16日に発売予定だ。

Kazunori Kandani
Kazunori Kandani

泣けるゲームを求めて徘徊するゾンビ。2Dアクションとカードゲームを愛する。

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