非対称シカ狩りマルチ対戦ゲーム『Oh Deer』Steamで好評スタート。NPCシカに紛れたプレイヤーを探して仕留める、シカの逆襲ターンもある

Cozy Cabin Studiosは3月16日、非対称対戦型マルチプレイハンティングゲーム『Oh Deer』の早期アクセス版をPC(Steam)向けに配信開始した。

Cozy Cabin Studiosは3月16日、非対称対戦型マルチプレイハンティングゲーム『Oh Deer』の早期アクセス版をPC(Steam)向けに配信開始した。Steamユーザーレビューでは「非常に好評」ステータスを獲得するなど、さっそく高い人気を集めている。

『Oh Deer』は、1人のハンター役と最大4匹のシカ役に分かれて戦うマルチプレイ狩りアクションゲームだ。それぞれのロールについては、各ゲームの開始時にランダムに振り分けられる仕様。オンラインを通じて公開サーバーで見知らぬ相手と対戦できるほか、プライベートサーバーを立てて知人や友人同士でも楽しめる。

本作では木々や茂みが生えた明るい森を舞台に、ハンター役のプレイヤーとシカ役のプレイヤーたちの間で、互いの勝利条件を満たすための駆け引きが繰り広げられる。ハンター役は時間経過などで減少する“正気度”がゼロになる前にシカ役を狩り終えることを目指し、シカ役はNPCのシカたちに紛れてハンター役の正気度が尽きるまで逃げ続けるのが目標となる。


ハンター役の正気度が尽きるとシカ役たちが禍々しい姿へと豹変し、マップ自体もホラー風の暗い森へと見た目が変わり状況が一転。二足歩行の素早い動きでハンター役を追い詰め、強烈な一撃を叩き込むとシカチームの勝利となる。ハンター役はそれまでにすべてのシカ役のプレイヤーたちから体力を奪って倒すか、正気度がゼロになった後でシカ役たちを振り切り小屋に駆け込んでも勝利可能だ。

各ロールには独自のギミックやアクションが設定されており、本作ならではのゲームプレイに貢献している。ハンター役の正気度はシカ役のプレイヤーを射貫いた際に回復できるものの、誤ってNPCシカを射ってしまうと逆に減少するペナルティも存在。シカ役を探知するためのカメラを任意の場所に仕掛けられるが、武器となる弓矢は発射から装填までに時間を要するため連続して攻撃を行えないといった工夫が凝らされている。

またシカ役には“空腹度”の要素があり、マップ上の草を食むことで減少スピードを遅らせたり、点在するキノコを食べて回復したりしてゲージを維持しなければならない。空腹度がゼロになると立ち上がった状態での行動を強いられ、腹の音も鳴り目立ちやすくなってしまう。付近のハンター役や仕掛けられたカメラ、キノコの位置を探るソナーアクションを駆使して、プレイヤーだと悟られないように空腹を満たす必要がありそうだ。正気度や空腹度の減少スピード、ハンター役がチャージ可能な矢弾の数などゲームプレイにおけるさまざまな要素がカスタム可能で、難易度を自在に調整できるのも大きな特徴と言えるだろう。


『Oh Deer』は早期アクセス版の配信直後からプレイヤー数が伸び始め、ピーク時には1399人の同時接続数を記録。その後もアクセス数の多い時間帯には1000人前後が接続しており、勢いをキープしている(SteamDB)。Steamユーザーレビューにおいては、本稿執筆時点で180件中86%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。シンプルながらもユーモアあふれるゲームプレイが高く評価されており、知人同士で遊ぶとよりその楽しさが味わえるため、ギフト用に追加で購入したいとの声も中には見られた。

なおユーモアの点では、シカ役の緊急回避アクションとして使用可能な“オナラジャンプダッシュ”への言及も多く、こうしたファニーな面白さも人気の背景となっているようだ。YouTubeやTwitchでの実況プレイでは、あえて屁をこきまくって攪乱したり、ハンター役の真後ろをつけて煽ったりしてツッコミを誘うプレイの様子も見受けられた。

なお、本作早期アクセス期間は配信開始から約半年と伝えられており、マップやゲームモードの追加、ゲーム体験向上のためのシステムの改善などが今後予定されている。正式リリース後も、価格を変更する予定はないとのこと。


『Oh Deer』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。リリース記念セールとして、3月23日までは20%オフの960円にて購入可能となっている。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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