ローグライトポーカー『Balatro』開発元、コンテンツ追加やさらなるバランス調整を示唆。面白くないギミック減らしたい
パブリッシャーのPlaystackがリリースし、大好評を博したデッキ構築ローグライク『Balatro』。そのデベロッパーであるLocalThunk氏が3月14日に海外掲示板Redditにて「Ask Me Anything(なんでも聞いてね)」企画を実施した。スレッドでは、今後のアップデートや予定についての質問と回答がおこなわれている。
『Balatro』は、トランプを使ったポーカーの遊びとローグライクを融合させた作品だ。プレイヤーは手札から最大5枚のトランプカードを使い、手役を作る。役に応じた得点倍率と、カードの数字から算出されるチップを獲得する。制限回数以内に指定数を上回るチップを獲得することがゲームの目的だ。跳ね上がる指定チップ数に対し、プレイヤーは「ジョーカー」カードなどを使い、さらに多くのチップを獲得していくのが基本的な流れ。『Balatro』は2月21日にリリースされてから、わずか2週間ほどで売上50万本を達成しており、本稿執筆時点でも数万人の同時接続数を維持している(SteamDB)。個人開発の新作ゲームとしては破格の人気を博しているといえるだろう。
『Balatro』の生みの親であるデベロッパーのLocalThunk氏が14日にRedditで実施したAsk Me Anythingにおいて、今後のアップデート予定などの質問に回答している。その一つは「デイリーモード」の追加についてだ。LocalThunk氏によると、時期は未定であるものの必ずデイリーモードを追加したいとのことだ。またゲームバランスに関するアップデート予定について、同氏は「しばらくは様子を見たいが、高難易度のバランス調整予定はある」と回答した。また同氏はプレイヤーフィードバックの中でも、ゴールドステーク(高難易度オプション)のバランスについての不満が多いと明かした。バランス調整により、高難易度での“面白くない(anti-fun)”ギミックを抑えることが目標だそうだ。
『Balatro』のパブリッシャーであるPlaystackは、本作のモバイル版配信の予定はないかという質問に対し、現在モバイル版の配信に向けて取り組んでいると明かした。将来モバイルデバイスで『Balatro』をプレイできることをうれしく思う声が上がる一方、いつどこでも気軽にできるようになる“懸念”からか、「時間が全部盗まれてしまう」と心配するファンも見られる。本作の愛されっぷりがうかがえる一幕といえるだろう。またRedditのAMAスレッド内では、LocalThunk氏が『Balatro』の今後の予定だけでなく、いろいろな質問に対してコメントしている。本作の開発と裏話について興味がある読者は、スレッドを読んでみるのもいいだろう。
『Balatro』は、PC(Steam)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。なおNintendo Switch版に関しては、レーティング(対象年齢区分)が変更されたことの影響を受けて、日本を含む一部の国で現在配信停止されているが、販売元は配信再開に向けて取り組んでいるとのこと(関連記事)。