ネコまみれボードゲーム『キャリコ~陽だまりネコとパッチワーク~』Steamにて配信開始。オンラインマルチ対応、好奇心旺盛ネコたちをデザイン力で惹き付ける


ポーランドのデベロッパーMonster Couchは3月6日、パズルゲーム『キャリコ~陽だまりネコとパッチワーク~』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応している。本作は、ケビン・ラス氏が手がけたアナログボードゲーム『キャリコ』を原作としている。


『キャリコ~陽だまりネコとパッチワーク~』は、いくつかのパターン(柄)をもつパッチワークからキルトを縫い上げる、パズルゲームだ。ソロプレイのほか、最大4人プレイが可能。プレイヤーは、布の切れ端の色とパターンを組み合わせてデザインを完成させることで得点を獲得する。さらに、そこにかわいらしいボタンを縫い付けたり、できあがったキルトに興味を示したネコがやってきたりすることで、さらなる得点を獲得することができる。ネコが喜ぶキルトを作り出して、高得点を獲得するのだ。

なお1人でプレイする際には、さまざまな難易度のAIと対戦することができるほか、オンラインでランダムマッチングしたほかのプレイヤーと対戦するゲームモードが用意されている。プレイヤー集めが不要であることは、原作のボードゲームにハードルの高さを感じていた人にもありがたい機能だろう。


さらに、本作にはストーリーモードも用意されている。ストーリーモードは、スタジオジブリの作品にインスパイアされた、非日常の世界が舞台となるそうだ。この世界のネコたちは人々の生き方に大きな影響を及ぼすほどの存在。プレイヤーは、そんな世界でキルトを縫う仕立屋となって、街での成功を目指すことに。そして、人とネコの社会を征服しようとする者と対決することになる。

本作は、原作のアナログボードゲームをデジタル化するのにあたって、さまざま工夫を凝らされている点も特徴だろう。たとえば、ネコがキルトの上を歩くことで表面が沈み込んだり、満足したネコがゴロゴロと嬉しそうな声を出したりする。ほかにも、ゲーム中はネコが自由気ままに動き回ったり、プレイヤーの作ったキルトに興味を示したりといったアクションを見せるなど、ネコのかわいらしさが存分に表現されているようだ。そんなネコをなでてかわいがるといった、コミュニケーションも可能となっている。さらに、豊富なカスタマイズ設定を組み合わせてオリジナルのネコを生み出せるなど、ネコ愛に満ちた作品となっているようだ。


ちなみに、ネコのグラフィック表現以外にも、原作のアナログボードゲームをプレイ済みのファンに向けて、キャンペーンゲームのルールやゲームシステムに、いくつかのバリエーションを追加しているという。ボードゲーム『キャリコ』がデジタル化して表現や遊び方がどう強化されているのか、原作ファンもプレイして確認してみるといいだろう。

本作を手がけるのはポーランドに拠点を置くMonster Couch。過去には戦略カードゲームのデジタル版『WINGSPAN (ウイングスパン)』を手がけたスタジオだ。同作は本稿執筆時点でSteamユーザーレビュー約7000件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。丁寧に再現されたアナログゲーム版からの持ち味のほか、デジタル化にあたって表現された鳥の鳴き声なども癒し要素として評価を受けている。同じくアナログゲームのデジタル化となる本作『キャリコ~陽だまりネコとパッチワーク~』でも、スタジオのデジタル化の手腕が発揮されることだろう。

『キャリコ~陽だまりネコとパッチワーク~』は、PC(Steam)向けに発売中。リリース記念セールとして、3月20日まで10%オフとなる税込1978円で販売中だ。

【UPDATE 2024/3/6 12:53】
冒頭に対応言語に関する情報を追記