パブリッシャーのPrivate Divisionは3月2日、Moon Studiosが手がけるアクションRPG『No Rest for the Wicked(ノー レスト フォー ザ ウィケッド)』の早期アクセス配信を、4月18日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページによると、日本では時差の関係で4月19日配信となるようだ。また、ゲーム内は日本語表示にも対応する模様である。
『No Rest for the Wicked』は、疫病が蔓延する841年の世界を舞台にするアクションRPGだ。ハロル国王が崩御し、傲慢で未熟な王子マグナスに王位が継承された同じ時期に、ペスティレンスと呼ばれる疫病が大陸中に蔓延。さらに政治闘争が勃発するなか、主人公の聖戦士セリムは、疫病を鎮めるべく辺境の地サクラ島へと向かう。
本作は、ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応。協力プレイでは、一緒に冒険することも、それぞれが自由に行動することも可能だという。舞台となるサクラ島には、疫病によって怪物と化した人々や侵略軍の兵士などの敵がおり、さまざまな武器を扱い、またパリィなどのテクニックも駆使しなが戦うことになる。強大なボスも登場し、タイミングや間合いなどを考慮した戦略が重要とのこと。
また、武器にはルーンシステムが存在し、ルーンをセットすることでカスタマイズが可能。プレイヤー独自のバトルスタイルを追求できる要素となっている。一方防具には属性が存在するほか、重量の要素もあり、重さによってキャラクターの動きに変化が現れるという。アーマーのクラフト要素も用意されるようだ。
道中で入手できる戦利品がランダムとなるハック&スラッシュ要素もあり、たとえば武器にはコモン・レア・ユニーク・カースの4種類のレア度が存在。コモンは、一般的には不要になりがちなレア度であるが、本作ではカスタマイズ性の高さという特徴が与えられる。レアには特別な効果が付加され、ユニークにはさらに特別な効果が追加。そしてカースは強力であるが呪いがかかっている。
また本作では、世界が常に変化することが特徴。これはアライブシステムと呼ばれており、探索済みの場所であっても、たとえばその後新たな怪物が侵略することがあるという。ふたたびその場所を訪れると、また資源などを入手できるようにもなる。
本作にはこのほか、サクラ島の都であるサクラメントの町を復興させる要素も用意。物件を購入したり、土地を耕して食料を収穫し、体力の回復とステータス向上に役立つ食事を作ったり、あるいは住民のショップの再建を手伝ったりなどができる。たとえば自宅を入手すれば、内装などを自分好みにカスタマイズすることができ、サクラメントは冒険にて得た資源を投資する場となる。
本作の早期アクセス配信開始時点では、ナラティブ要素のあるキャンペーンの最初のチャプターや、世界と住人たちについて深く掘り下げる追加クエストなどが収録予定。キャラクタービルドやクラフト、物件の購入やカスタマイズといった要素も利用できる。また、エンドコンテンツとなるリプレイ性の高い「セリムのるつぼ」ダンジョンや、デイリーおよびウィークリーチャレンジなども用意されるとのこと。
そしてさらに開発が進められるなかでは、最大4人での協力プレイやPvPマルチプレイのほか、ストーリーコンテンツ・チャプター、追加のマップエリア、農業要素、さらなる武器や防具、アイテム、敵やボスなどのコンテンツが追加される計画となっている。マルチプレイ要素は、最初の大型アップデートにて追加されるようだ。
本作の開発元Moon Studiosは、『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』および『Ori and the Will of the Wisps』を手がけ高い評価を獲得したインディースタジオ。両作の成功を受けて、新作ではアクションRPGという別のジャンルに挑戦することとなった。開発においてはアクションRPGのコア要素を踏まえつつ、自分たちなりの解釈を加え、また一新する機が熟していると考える要素を次の段階へと押し進めるよう努めているそうだ。
『No Rest for the Wicked(ノー レスト フォー ザ ウィケッド)』は、PC(Steam)向けに4月19日に早期アクセス配信予定。なお、正式リリース時にはPS5/Xbox Series X|S向けにも発売される予定となっている。