Tribandは2月23日、コメディレーシングアクションゲーム『WHAT THE CAR?』をPC(Steam)向けにリリースすると発表した。2024年内の配信が予定されており、日本語への対応も伝えられている。
『WHAT THE CAR?』は、脚が生えた車を操作してさまざまな仕掛けが待つコースを進むレーシングアクションゲームだ。ただ道の上を走るだけでなく、ジャンプをしたりジェットパックなどのギミックを駆使したりして崖や障害物を飛び越え、時に破壊しながら100以上におよぶステージの数々を駆け抜けていく。ショートカットを探しつつゴールまでの時間を競うタイムアタック、道中で入手可能なカードアイテムの収集、オリジナルのステージを作成して他のプレイヤーと共有できるレベルデザインといった要素も設けられている。
作品のストアページで「レース、笑い、驚きに満ちた不条理で愚かな冒険」と謳われている通り、本作では随所に散りばめられたユーモアが大きな特徴となっている。プレイヤーが操る車のフロントには目や口がついており、ステージによってフォルムや移動手段が異なるコミカルなキャラクターとして登場。球状の姿でゴロゴロ転がって動き回ったり、パラシュートを備えたサーフボードに乗って水面を滑走したりなど、車の枠にとらわれない奇抜で自由なアイデアが次から次に飛び出し、それらに応じて変化する多種多様なゲームプレイが味わえる。
『WHAT THE CAR?』は2023年5月より、Mac/iOS向けのゲームサブスクリプションサービス「Apple Arcade」限定で配信されていたが、Steamを通じてPCでも楽しめるようになるかたちだ。なお本作は今年2月に米国で開催されたインタラクティブ芸術科学アカデミー(Academy of Interactive Arts & Sciences)による第27回「D.I.C.E Awards」において、モバイルゲーム・オブ・ザ・イヤー賞を受賞している。授賞式では世代を問わず幅広いユーザーが楽しめる作品であった点に加え、コアなゲームファンを満足させるだけでなくカジュアルなユーザーの興味や関心を惹くタイトルであることも高く評価された。
本作を手がけるTribandはこれまでに『WHAT THE GOLF?』『WHAT THE BAT?』の2作をPCや各コンソール向けにリリースしており、『WHAT THE CAR?』もこのシリーズの系譜に当たる(関連記事1、関連記事2)。いずれもゴルフや野球のバットをモチーフにしたパロディゲームで、それぞれのジャンルの概念を問うような意外性に富んだゲームデザインやシリーズ独自のユーモアセンスが特徴。特に『WHAT THE GOLF?』のSteam版は本稿執筆時点で3057件のユーザーレビュー中93%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。『WHAT THE CAR?』はそんなTribandの新作として打ち出された作品であり、年内にSteamでも遊べるタイトルとしてリリースされるかたちだ。
『WHAT THE CAR?』のPC(Steam)版は、2024年内のリリースが予定されている。Apple ArcadeではMac/iOS向けに配信中だ。