夜中の不気味バス運行ゲーム『Night Bus』発表、3月に無料配信へ。“嫌な気配”を感じながらバスで行く真っ暗田舎道
デベロッパーのLiquid Static Studioは2月21日、バス運行シミュレーションゲーム『Night Bus』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、今年3月に無料にて配信予定。
『Night Bus』は、公共交通機関の新米バス運転手として働くバス運行シミュレーションゲームだ。“バスの乗車券よりも安い”と無料での配信がアピールされており、本格的なシミュレーションゲームというより短編作品になるものと思われる。プレイヤーは、主人公にとって初めての夜勤を体験。日が傾き街灯が点り始める頃から、真っ暗闇となる深夜にかけてバスを走らせ、お客を運ぶ。
本作の舞台となるのは、1999年のニュージーランド。プレイヤーのバスは、美しい田舎の景色の中を進んでいく。ルート上にはいくつか停留所が存在し、お客がいれば乗せて運賃を受け取り、また降りる乗客がいれば降車を見届ける。プレイヤーが実際に運転操作までおこなうのかどうかは現時点では不明だが、バス車内には7種類のインタラクト可能なオブジェクトが存在し、運行の管理をおこなうことになるようだ。
本作にはストーリー要素も存在し、プレイヤーの選択によってさまざまなかたちに物語が展開するという。例としては、乗客から特定の停留所で降りるとあらかじめ伝えられたにもかかわらず、その停留所をわざと素通りしていく行動が挙げられている。乗客との面倒なトラブルになることなどが想像されるが、もしかすると本作では、そうしたありきたりな展開だけには止まらないかもしれない。
というのも、本作では超自然的な存在が現れることが示唆されており、また公開されたスクリーンショットもどこか不穏な雰囲気。主人公が、バスには何か嫌な気配がするとし、誰かから何らかの噂話を聞いたとするようなセリフも確認できる。ストーリーの展開によっては、ホラー的な要素が待ち受けているのかもしれない。なおSteamストアページの注意表記には、バスの事故表現が存在することも案内されている。
また、運転席には車内を映した防犯カメラのモニタがあり、運行中にはそれを使って乗客らの様子を常に確認することが求められるという。一体何が映ることになるのか、気になるところである。
本作の開発元Liquid Static Studioは、ニュージーランドに拠点を置くインタラクティブデザインスタジオ。これまでには、月面基地で花栽培をおこなう『Cosmoflorist』といったゲーム作品のほか、MRアトラクションの制作なども手がけている。本作『Night Bus』では、レトロな3Dグラフィックによる独特の表現にて、地元ニュージーランドが描かれる。