宙を舞うバナナアクション『3秒ばなな』Steamにてお披露目。床に落ちても3秒までなら大丈夫

rW Gamesは2月20日、『3秒ばなな』のストアページを公開した。「3秒ルール」をテーマにした、バナナを主人公のアクションゲームだ。

デベロッパーのrW Gamesは2月20日、バナナアクションゲーム『3秒ばなな』のストアページを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、配信時期は未定。

『3秒ばなな』は、いわゆる「3秒ルール」をテーマにしたアクションゲームだ。3秒ルールとは、食べ物を地面に落としてしまっても、3秒以内に拾い上げれば食べても大丈夫という説のこと。安全性の根拠はともかく、国や地域によっては5秒であったり10秒であったりしながら、広く知られている説である。本作ではバナナを主人公とし、床や壁に3秒以上触れないようにして、ステージのゴールを目指す。

ステージは3種類収録されるとのことで、本作は小規模な作品となるようだ。家庭の部屋をモチーフにしたステージには、テーブルや椅子などの家具、また冷蔵庫や扇風機、スピーカーなどの電気製品が配置。それらを上手く使って、美味しくいただけるバナナを食卓に届けるべく、ダイニングテーブルに置かれた皿を目指して進むのだ。たとえば扇風機では、その風に乗って高所に飛ぶことができる。

 


主人公であるバナナは歩くことはできないようだが、その身体をギュッと曲げるように縮めてから伸ばすことで、勢いにより飛び上がることができる。このジャンプを駆使して、家具などのオブジェクトの上を渡っていくことになる。床や壁に接触すると100分の1秒単位で時間が計測され、累計3秒間が経過するとバナナは食べられなくなってしまうため、もし落下してしまったら素早く安全な場所へと飛び乗らないといけない。身体の曲げ伸ばしを駆使すれば、冷蔵庫の側面をよじ登っていくようなこともできる模様である。

ジャンプを駆使してオブジェクトを渡っていく本作のゲームプレイは、どことなく『Pogostuck: Rage With Your Friends』や『いもむし』などの作品を彷彿とさせる。これらの作品は、オブジェクトを踏み外すとステージを大きく後退してしまうもどかしさが特徴。『3秒ばなな』ではジャンプアクションのもどかしさに、3秒以上床や壁に接触できないというプレッシャーが加わることが想像される。

なお、本作にはオンラインマルチプレイモードも実装予定。開発元によると、“皆さんご存知バナナ特有の能力である「爆発」”を使って、相手のバナナを床に落として腐らせたら勝利となる対戦モードになるそうだ。ただし現時点では、挙動が安定しないためおまけ程度のモードになると案内されている。


ちなみに余談であるが、本作のテーマとなっている3秒ルールなどの説についてはいくつかの研究がある。たとえば米国ラトガース大学のDonald Schaffner教授による実験では、食べ物が地面に落ちている時間が長いほど細菌の食べ物への移行が進む可能性は高まるが、食べ物の種類や状態および地面の状況によっては、地面に落ちた時点で多くの細菌が付着するとしている。すなわち、時間だけで安全か否かを判断するのは適当ではないということのようだ。

『3秒ばなな』は、PC(Steam)向けに開発中。配信時期は未定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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