大都市異能使いRPG『ソーマタージ』“注目作発売ラッシュを避けるため”発売延期。ゲームは完成しているものの3月に退避

11 bit studiosは2月13日、『The Thaumaturge(ソーマタージ)』の発売日を、従来予定していた2月20日から、3月4日へと延期すると発表した。本作は1905年のワルシャワを舞台にする異能使いRPGだ。

パブリッシャーの11 bit studiosは2月13日、Fool’s Theoryが手がけるRPG『The Thaumaturge(ソーマタージ)』の発売日を、従来予定していた2月20日から、3月4日へと延期すると発表した。すでに本作は完成しているが、この2月はたくさんゲームが発売されることから、あえて時期をずらす判断をしたとのこと。なおSteamストアページによると、日本では時差の関係で3月5日配信となるようだ。


『The Thaumaturge』は、1905年のワルシャワを舞台にするRPGだ。本作のワルシャワはロシア帝国による圧政の元にある、多様な人種が暮らす大都市。大きな希望や夢のある街ではあるが、一方で黒い欲望も渦巻いており、さらにサルーターと呼ばれる霊的な存在や不可思議な力で満ちているという。

本作の主人公ヴィクトル・シュルスキは、サルーターを手懐けることができるソーマタージの一族の末裔。ある騒動に引き寄せられるようにしてワルシャワにやってきた彼は、人間の魂に隠された秘密を読み解き闇と対話できるソーマタージとしての能力と、手懐けたサルーターの力を駆使して、さまざまな事件の調査に乗り出す。そのなかではプレイヤーの選択が、道徳観を試されるような本作の物語に影響を与えることとなる。

調査のため街を探索するなかでは、敵対する人物や組織とのバトルに発展することもある。バトルはアクションコマンドを用いたシステムが採用され、プレイヤーはヴィクトルによる物理的な攻撃や特殊能力、またサルーターを駆使して戦う。サルーターはキャラクターにより能力が異なり、たとえば攻撃したうえで敵の行動順を入れ替えたり、ヴィクトルをガードしたり、あるいは敵に状態異常を与えたりなどが可能である。

 


今回の発表では、本作が完成し、レビュアーへのゲームの提供が開始されたことが報告。一方で、これまで2月20日発売予定とされていたところ、3月4日へと発売延期されることも明らかにされた。この2月には多くのゲームがリリースされることが理由で、本作に相応しい注目を得られるように、少し落ち着いた時期に発売したいとのこと。

今月発売のゲームというと、本稿執筆時点で発売済みのものでは『グランブルーファンタジー リリンク』や『ペルソナ3 リロード』『HELLDIVERS 2』などがあり、今後には『マリオvs.ドンキーコング』や『スカル アンド ボーンズ』『FINAL FANTASY VII REBIRTH』などが控えている。また『Sons of the Forest』の正式リリースも予定されており、多くのゲーマーの時間がそうした大型タイトルに費やされる可能性が高いだろう。


とはいえ3月にも、『ドラゴンズドグマ 2』や『プリンセスピーチ Showtime!』『Rise of the Ronin』などがリリースされる。そのため本作『The Thaumaturge』は、そうした大型タイトルの比較的少ない3月上旬に滑り込ませる格好となったようだ。発売延期によってできた時間は、開発元が本作をさらに磨き上げるために使うとのこと。

『The Thaumaturge』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/GOG.com)/PS5/Xbox Series X|S向けに3月4日に配信予定。少なくともSteam版については、日本では3月5日に配信される。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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