KADOKAWAがアクワイアを100%子会社化。フロム・ソフトウェアなどとの連携でゲームIP創出力強化、過去作品の再開発も検討へ

KADOKAWAは2月8日、2024年3月期第3四半期の決算を発表。このなかで、アクワイアを100%子会社化したことを明らかにした。

KADOKAWAは2月8日、2024年3月期第3四半期の決算を発表。このなかで、アクワイアを100%子会社化したことを明らかにした。同グループのゲーム事業戦略におけるIP創出力強化が目的とのこと。

アクワイアは、1994年設立の国内デベロッパーだ。『天誅』や『侍道』シリーズのほか、『勇者のくせになまいきだ。』や『剣と魔法と学園モノ。』『AKIBA’S TRIP』『OCTOPATH TRAVELER』シリーズなど多数のゲームを手がけてきた。また最近では、『XALADIA: Rise of the Space Pirates X2』や『超古代兵器ホリー』『Scars of Mars』『霧の戦場のヴェルディーナ: C.A.R.D.S. RPG』といった、インディーゲーム的な自社販売作品も手がけている。

一方のKADOKAWAは、出版や映像制作、Webサービスなど幅広い事業を手がける大手企業グループ。ゲーム事業にも参画しており、スパイク・チュンソフトやフロム・ソフトウェアなどを傘下に抱える。今回そこにアクワイアも加わるかたちとなった。

KADOKAWA 2024年3月期第3四半期 決算説明資料より

今回の発表によると、KADOKAWAはゲーム事業戦略における「ゲームIP創出力強化」のために、アクワイアを100%子会社化したとのこと。ミリオンヒット作品を生み出してきたアクワイアをグループに迎えることで、既存のゲーム子会社とのシナジー発現を見込むことに加え、グループ全体の企画・開発力を強化し、コンソールゲームのラインナップ拡充を図るという。

決算説明資料では、アクワイアと協業関係にあったフロム・ソフトウェアおよびスパイク・チュンソフトとの連携を推進すると説明。また、過去作品の再開発を含め、ラインナップを拡充させていくことも検討するとのこと。新作展開が途絶えている過去のシリーズ作を、ふたたび蘇らせるということかもしれない。KADOKAWAのもとでのアクワイアの今後の活躍に期待したい。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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