ハンドル握る猫とドライブする謎のゲーム『Nip For Speed』ブラウザ向けに無料公開。猫の細かい要求に応えて助手席で運転をサポート

Knackelibang Productionsは2月3日、車を運転する猫を助手席でサポートする短編アドベンチャーゲーム『Nip For Speed』をPC(itch.io)向けに無料公開した。夜の高速道路を走るヴィンテージ車の助手席に座り、ハンドルを握る猫の要望に応えていく。

Knackelibang Productionsは2月3日、車を運転する猫を助手席でサポートする短編アドベンチャーゲーム『Nip For Speed』をPC(itch.io)向けに無料公開した。

『Nip For Speed』は、夜の高速道路を走るヴィンテージ車の助手席に座り、ハンドルを握る猫の要望に応えていく一人称視点のウェブブラウザ向け短編アドベンチャーゲームだ。猫は運転だけでなく話をすることもでき、ギアのシフトチェンジをはじめ、ラジオの電源を入れたり葉巻を渡して火をつけたりといった具合にさまざまな指示を出してくる。それらを一つずつ解決しながら、謎めいたドライブの行く末を見届けるというのが物語のあらすじだ。


プレイヤーは視点移動のほか、周辺のオブジェクトを掴んで渡すことや収納ボックスなどの車内に備えられた機構の一部にインタラクトすることが可能で、限定された狭い空間の範囲でストーリーが進行。ゲームを進行する上ではやや緊張感を抱かせる場面もあるが、後ろ両脚で立って運転する猫の人間味のある振る舞いも含め、全体的にユーモアが漂う作風となっている。対応言語は本稿執筆時点で英語のみだが、操作自体はシンプルなので味のあるレトロなグラフィックとあわせて触れてみるのも楽しいだろう。なお、タイトルにある『Nip for Speed』は、『Need for Speed』のパロディであると思われる。

本作を手がけるKnackelibang Productionsはスウェーデンに拠点を置くゲームスタジオで、複数のプレイヤーが協力しながら暴走AIに立ち向かうオンラインFPS『Just Read The Instructions』を現在開発中。同作はPC(Steam)向けに2024年内のリリースが予定されており、Steam/itch.ioで体験版が配信されている。

『Nip For Speed』は、PC(itch.io)向けに無料公開中だ。

Yuta Tanaka
Yuta Tanaka

本や映画や演劇と同じように、ゲームは世界と自分をつなぐもの。誰もが気楽に出入りできるゲームの浅瀬を広げていくことに、少しでも関われたらうれしいです。

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