ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン(Unity Japan)は2月5日、同社の代表取締役の交代を発表した。新たに就任するのは松本靖麿氏。前任であった大前広樹氏は同役職を退任し、しばらく顧問として関わっていくという。本人いわくゲーム開発に戻るようだ。
大前広樹氏はプログラマーとしてキャリアをスタート。フロム・ソフトウェアを経て、2011年にユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの立ち上げに参加。執行役員を経て、2023年2月には代表取締役に就任。社長着任以前よりUnityの普及活動に従事しており、さまざまな場所に顔を出す、ユニティ・テクノロジーズ・ジャパンの顔ともいえる存在だった。
しかしそれから約1年後である2024年2月5日付にて、同役職を退任することとなったようだ。大前氏はこの退任について、「いつかゲーム作りに戻りたいという気持ちを汲んでくれたUnityさんには、自分のわがままを聞いていただき感謝しています」とコメント。「今後もしばらく顧問という形で関わらせていただく予定」と語っている。これらのコメントやリプライなどを見る限り、ゲーム開発の現場に舞い戻るようである。
新社長である松本靖麿氏は、KDDIやヒューレット・パッカード、SAPジャパン、オートデスクなどを経て2021年にユニティ・テクノロジーズ・ジャパンに入社。営業統括職を担い、2023年1月より執行役員 産業営業本部長に就任。そしてこのたび社長となるようだ。社長就任に際して、以下のコメントを残している。
「ユニティが日本に設立されて以来、豊田氏、堀田氏および大前氏の強力なリーダシップとコミュニティの支援により大きく成長してきました。ユニティのバックボーンであるゲーム開発者やコミュニティの皆様の声を傾聴し、開発から運用までのライフサイクルを支え、共に成長していきたいと考えております。
産業分野でのユニティは、デジタルトランスフォーメーションを支えるデジタルツインの分野でめざましく成長しており、お客様に効率よく効果的に利用頂くため、今後も様々なサービスを提供してまいります。
これからも、ユニティをご利用の皆様の更なる発展を、微力ではありますが、全身全霊でサポートしてまいります。」
新体制となったユニティ・テクノロジーズ・ジャパン、そしてゲーム開発者大前広樹氏の今後に注目しておこう。