アナログお絵描きパーティーゲーム『Pirate Doodle-Doo』ブラウザ向けに無料公開。逆さ描きやウインク飛ばし描きして、お題の絵を当て合う


ゲームクリエイターのChad Toprak氏は1月29日、ローカルマルチプレイお絵描きパーティーゲーム『Pirate Doodle-Doo』をPC(itch.io)向けに無料公開した。

『Pirate Doodle-Doo』は2人から5人でのローカルプレイを対象とする、指定されたさまざまな方法でお題に沿ったイラストを描き、正解を当て合うウェブブラウザゲームだ。遊ぶためにはホワイトボードや紙のほか、記入用の筆記具の準備が推奨されている。

ゲームプレイとしては各プレイヤーが1人ずつ交代で30秒の持ち時間の中、ランダムに選ばれたドローイング方法に基づき、異なる4つの単語を表すイラストをそれぞれ描いていく。持ち時間の終了後、それらが何の絵だったのかを他のプレイヤーは予想し、当てられた数に応じて描き手はポイントを獲得。全プレイヤーが2順ずつ描き手のターンを済ませたらゲーム終了。ストーリーは、総ポイント数に応じて分岐する。海賊たちが伝説の宝を探しに強大なドラゴンが守るダンジョンへ向かうという物語の結末を見ることが可能だ。


ドローイングの手法は海賊一派のキャラクターたちのカードによって指定され、たとえば途中でウインクを挟みながら描く、10回ぐるぐる回ってから描く、絵を上下逆さまにして描いたり一筆書きで描いたりするといったユニークなものが多い。お題自体はタコやキノコ、ヤシの木をはじめ単純なものも少なくないが、中にはカラオケや催眠術などプレイヤーたちの想像力が試されるワードも含まれているようだ。組み合わせや遊ぶ相手によって毎回違った楽しみかたができることだろう。


『Pirate Doodle-Doo』は今年1月末に世界各地で開かれた、48時間という限られた時間で作品を開発し発表する国際的ゲームイベントGlobal Game Jam 2024向けに制作された。同イベントでは複数のテーマが設けられていたが、本作は「Make Me Laugh(私を笑わせて)」というお題に対して作られていることから、ユーモラスな体験をプレイヤーに提供したいという作者の思いがうかがえる。

なお本作はToprak氏のほか、マルチメディアアーティストのHelen Kwok氏と共同で手がけられており、二人はオーストラリアを拠点にユニークなコンセプトで楽しめるアナログゲームを数多く生み出している。道の上にテープで引いた線の上を歩きながら、チェックポイントごとに歌ったり踊ったりスローになって進むなどのタスクをこなしていく『Rainbow Paths』は、アートカルチャーとしての側面を持つゲーム作品を表彰するアワード「Freeplay Independent Games Festival 2024」にて非デジタル部門にノミネートされた。

また本作のストアページには、アボリジニやトレス海峡諸島の人々への敬意を込めて制作したとの旨も記載されている。海賊のモチーフを通じて、自らが暮らす土地の来歴や祖先たちに思いを馳せて開発がおこなわれたとのことだ。

『Pirate Doodle-Doo』は、PC(itch.io)向けに無料公開中だ。