鳥の鳴き声聞き分けゲーム『BirdLingo』ブラウザ向けに無料公開。全44種の声を聞き分けて覚え、鳥たちへの理解を深める

 

個人開発者のJessica Liebing氏は2月1日、鳥の鳴き声を聞き分けて覚える言語学習ゲーム『BirdLingo』を公開した。itch.ioにて、プロトタイプ版としてブラウザ向けに無料公開されている。


『BirdLingo』は、特定の鳥がさえずる音声を聞き、用意された選択肢の中から正解の種を探り当てる言語学習ゲームだ。鳥の鳴き声への理解や認識力を高める教育目的で制作が進められているという。本作の公式サイトによると、誰もが自由に楽しめるよう正式リリース時も無料での公開を想定しているようだ。

ゲームプレイには3つの段階が設けられており、正解を重ねて画面右上のゲージが最大に達すると次のクイズレベルへと移行。初期レベルでは鳥の名前と写真に加え、鳴き声をテキストで描写したヒントが3種の各選択肢に与えられている。次のレベルではやや難易度が増し、表示されるヒントは3種の選択肢のうち正解の1種のもののみとなる。最終レベルでは8種の名前と写真だけを手がかりに、ノーヒントで回答しなければならない。

最終レベルを攻略するとステージクリアとなり、エリアごとに現れた鳥たちの詳細な説明や生息環境の近い鳥のデータなどが記されたバード・ライブラリー機能が解放。それぞれの鳥種の鳴き声を再生して聞くこともできる。なおクイズの途中でも音声は繰り返し再生して確認可能だ。ステージは庭や森林、海辺など計6つのエリアが存在し、庭にはモリバトやイエスズメ、海辺ならコサギやセグロカモメといった具合にそれぞれ異なる全44種が登場する。


なお本作では鳴き声のヒントが音節の数や「I-LOVE-you(アイ-シ-テル)」「I DON’T-want-to-go(イキ-タ-ク-ナ-イ)」などの類似の言語で表現されている。鳴き声が「Liquid-like notes sounding like a river.(川のような液体に近い音)」といった判別しやすい比喩でも表されていることから、回答を続けるうちに自然と聞き分けが行えるようになる印象だ。

本作を手がけるJessica Liebing氏はフランス・ブルターニュ出身の、e-ラーニング(情報技術を用いた学習)デザイナーだ。本作はLiebing氏の持つ鳥類への個人的な愛情と、教育への情熱が注がれて開発が進行中とのことで、同氏のゲーム制作の第一歩として取り組んだ作品になるようだ。

本作は現在プロトタイプ版としてウェブブラウザ向けに公開されており、セーブやロード機能も実装されている。またステージ選択画面を見るに、一度攻略したエリアに新たな要素を加えて再チャレンジできる機能の導入が予定されている様子だ。今後の正式リリースに向けたアップデートも注目される。

『BirdLingo』はPC(itch.io)向けに無料公開中だ。