高評価実写ミステリー『Her Story』開発者、謎の新作『Project C██████』と『Project D████』を発表。実写映像ゲームとサバイバルホラーゲームの二本立て

 

ゲームクリエイターのSam Barlow氏は1月24日、『Project C██████』と『Project D████』という2本の新作を発表した。PC(Steam)向けにストアページが公開されており、共に発売時期は未定。

Sam Barlow氏は、『Her Story』や『Telling Lies』『IMMORTALITY』といったアドベンチャーゲームを手がけたことで知られる人物。俳優が演じる実写映像を取り入れる手法やその人物描写などにて、いずれの作品も高い評価を得ている。

*『Project C██████』のティザートレイラー

今回、Sam Barlow氏が率いるデベロッパーHalf Mermaidの次なる新作2タイトルが予告。そのひとつ『Project C██████』は、次なるレベルのFMV(Full Motion Video・実写)作品になるという。Barlow氏は「Hold onto your seats」と述べており、ファンの想像を超えるような、これまでの作品からさらに進化した内容になるようだ。

本作のSteamストアページには、「私たちは、今はガラス越しにぼんやり見ている。しかし顔と顔を合わせた時、私は一部分を知るであろう。その時、私が知られているように、私も知ることとなるだろう(拙訳)」といった、新約聖書「コリントの信徒への手紙」の一節をもじった一文が掲載。その後、本作の概要が短く説明されているが、こちらもタイトル同様に伏せ字だらけとなっている。

読み取れる部分によると、ビデオゲームとして初めてとなる、新たなシネマティック体験になる模様である。また、「何らかの才能を授けられた」という言葉や、「万華鏡的(kaleidoscopic)」「未来」といったキーワードも確認できる。

*『Project D████』のティザートレイラー

一方の『Project D████』は、Sam Barlow氏によると三人称視点のサバイバルホラーゲームになるようだ。同ジャンルをふたたび再構築(Reinvent)するという。ちなみにBarlow氏は過去に、デザイナーやライターとして『サイレントヒル ゼロ』や『サイレントヒル シャッタードメモリーズ』を手がけた実績がある。

本作のSteamストアページはさらに伏せ字が多く、サバイバルホラーゲームであること以外には、「1983」「看護師」「悪夢」「いくつかのドア」「家」といった単語や、「注意せよ(Be careful)」「何かおかしい(Something bad)」といった言葉が読み取れる。また公開されたイメージ画像では「アメリカ」というワードも確認できる。


Sam Barlow氏によると、Half Mermaidが手がける作品はアルファベット順にコードネームが付けられているそうで、同スタジオとしての第1作目『IMMORTALITY』は「Project A」だった(関連記事)。「Project B」は現在開発停止中の未発表作品とのことで、『Project C██████』と『Project D████』が先にリリースされることになるようだ。

ティザーに伏せ字を多用することは、『IMMORTALITY』の予告時にもおこなわれていた手法。同作での経緯を振り返ると、Steamストアページに掲載された画像も、ゲームプレイ画面ではなくイメージ画像だろう。Barlow氏は、両作品へのウィッシュリスト登録がたくさん集まれば、段階的に伏せ字を公開していくとしている。ただ、ネタバレも含まれているため、どこまで公開できるかは分からないそうだ。

Project C██████』と『Project D████』は、PC(Steam)向けに開発中で、配信時期は未定。ストアページによると、両作品とも日本語表示に対応予定のようだ。興味のある方はウィッシュリストに登録しておこう。