ゲームの画像を「故郷のストリート」として紹介する遊びが流行る。『どうぶつの森』『ソニック』など慣れ親しんだ“故郷”集まる

『ソニックアドベンチャー2』

ここ数日X(旧Twitter)上において、懐かしいゲームのスクリーンショットなどを添えて、「I grew up on these streets」というコメントを投稿することが流行っているようだ。ゲームの公式アカウントから開発者、インフルエンサー、一般のゲーマーまで、多数のアカウントから連日投稿されている。


きっかけとなった投稿ははっきりとは分からないが、いくつかの投稿の引用元を辿っていくと、1980〜2000年代当時のテクノロジー関係の画像を投稿しているRetro Tech Dreamsというアカウントに至った。同アカウントは1月6日、『The Sims』シリーズ1作目のスクリーンショットと共に「I grew up on these streets」と投稿。「このストリートで育ったんだ」と言いつつ、懐かしい地元の通りの写真を添えるのではなく、代わりにゲーム作品のストリートを示している。子供の頃によくプレイしていたゲームを、ユーモアを交えて紹介した格好だろう。

その後、同じ趣旨で「I grew up on these streets」と投稿する人が続々現れることとなった。ついにはゲームの公式アカウントも流行りに乗っかり、たとえば『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』シリーズの海外公式アカウントは、2001年発売の『ソニックアドベンチャー2』のステージに登場する大きな坂を投稿。また日本一ソフトウェアの海外子会社NIS Americaの欧州向け公式アカウントは、2011年に発売された『英雄伝説 碧の軌跡』のアルタイル市の風景を投稿している。


ゲームの公式アカウントではほかにも、たとえば『牧場物語』シリーズの海外公式アカウントは、2003年発売の『牧場物語 ワンダフルライフ』から“わすれ谷”を投稿。また、『League of Legends』の公式アカウントは、同作のサモナーズリフトのスクリーンショット。Ubisoftの英国公式アカウントは、『レイマン』シリーズ1作目のワンシーンを投稿している。

全体で見ると、かなり古いゲームのスクリーンショットを投稿する人が多いものの、比較的新しい作品を選ぶ人もおり、年代による思い出の作品の違いが現れているものとうかがえる。また、ほとんどは海外ユーザーの投稿であるが、『どうぶつの森』や『ロックマン』『ベア・ナックル』『バイオハザード』『nintendogs』など、日本のゲームも数多く投稿されている状況だ。


一言に「ストリート」といっても受け止め方はさまざまなようで、ゲーム内に登場する街の道路を写した場面もあれば、横スクロールゲームのステージであることも。また実際のゲーム画面ではなく、イラストで表現するユーザーもみられる。各投稿に対しては、何のゲームかを当てるような反応も多く返ってきているようだ。興味のある方は「I grew up on these streets」で検索してみてはいかがだろうか。