『Stardew Valley』元開発者が『Stardew Valley』風ライフシムを開発中。都市や郊外で自由に暮らし、農業をして牧場を営む

 

インディー開発者のMr. PodunkianことArthur Lee氏は1月1日、現在開発中のライフシミュレーションゲームについて、2024年内に配信開始したいとの考えを明らかにした。正式なゲームタイトルは未公表。対応プラットフォームはPC(Steam)となるようだ。

Lee氏は、個人でゲーム開発をする傍ら、『Stardew Valley』の開発にも参加していたことで知られる人物だ。同氏は2022年6月、自身の作品を作るためにチームを離れ、それからはSNS上で新作開発の進捗状況を報告している。

*2023年2月時点での開発中映像

Arthur Lee氏が開発中の新作は、まだまとまったゲーム概要は発表されていないが、Apollo Cityという街を中心とした世界で自由に暮らす、オンラインマルチプレイ対応のライフシミュレーションゲームとなるようだ。『Stardew Valley』開発元の将来の作品のためにLee氏がかつて手がけた、Sanpo Engineと呼ばれる独自ゲームエンジンを用いて開発中。

これまでの開発の進捗報告を見てみると、本作はまずは『Stardew Valley』風の作品として作り始め、そこに独自要素を加えていっている様子。また、『牧場物語』や『ルーンファクトリー』などからの影響も取り入れているという。ちなみに上述のSanpo Engineの名称の由来は日本語の“散歩”。本作では犬などのペットを飼い、一緒に散歩することもできるという。またプレイヤーキャラクターには、容姿などに関し豊富なカスタマイズオプションが用意されるようだ。

舞台となるApollo Cityは、プレイヤーが暮らすアパートや店などが建ち並ぶ発展した街だ。そこそこ広い街となるようで、地下鉄でのファストトラベル機能も用意。上の投稿では、駅に到着した際にメロディが流れているが、これはLee氏が日本を訪れた際に聴いた、駅ごとに異なる発車メロディから影響を受けているそうだ。

街にはさまざまなNPCが暮らしており、そうした人々と交流したり、仕事を請け負ったりできる要素が用意される模様。また、たとえば友人の父親が営むラーメン屋では、ラーメンを注文し食べると、その日に限り各種ステータスが強化されるという。本作にはダンジョンでのバトル要素が存在するため、その準備として腹ごしらえすると良いのかもしれない。

また本作では読書ができ、本屋に行くと多数の本が販売されている。読書をすると、たとえば特定の料理の作り方などを学ぶことができる。ちなみに、読書はベンチなどに座ってすることが基本となるようだが、後述する読書スキルを上げると、夜にベッドで読書することが可能になるそうだ。

Apollo Cityの外にも世界は広がっており、先述したダンジョンのほか、森や山岳地帯などが存在。資源を集めて、そうした自然の中に小屋を建てて暮らすこともできるようだ。そこでは、畑を作って農業をしたり、牛や鶏などの家畜を飼ったり、養蜂をしたり、またそうした作物や牛乳などをもとに加工品を作るなどしながら田舎暮らしを楽しめる。

一方で、都会である街においても、畑を作ることができる区画が存在する様子。さらに、アパートの屋上にプランターを設置して作物を育てることも可能とのこと。作物には、季節ごとの旬の種類が用意される。

このほか、プレイヤーキャラクターにはさまざまなスキルが存在し、経験値を貯めてレベルアップさせていくことができるという。スキルには、農業や冒険、採掘、木材伐採、食料採集、釣り、食事、睡眠、読書、社交性など多数の種類がある模様。すなわち、それだけ幅広い要素のゲームプレイが用意されるということだろう。

Arthur Lee氏がは開発中の新作について、2024年内にはリリースしたいとコメント。そのため遠くない時期には、正式タイトルを含む詳細が明らかにされるかもしれない。対応プラットフォームについては、オンラインマルチプレイにSteamの機能を利用していると言及されているため、PC(Steam)となるようだ。また、コンソールへの移植も視野に入れている模様である。同氏はX(旧Twitter)上で開発の進捗を随時公開しているため、興味のある方はフォローしておくと良いだろう。