人気荷ほどきゲーム『Unpacking アンパッキング』には“あえて散らかしまくる”汚部屋づくり隠しモードが存在。開発元が紹介映像を公開して注目集まる

 

荷ほどきパズルゲーム『Unpacking アンパッキング』の開発元Witch Beamは昨年12月23日、本作の“隠しモード”を紹介する動画をTikTokに投稿。隠しモードが実装されていることを知らないファンが多かったのか、その動画が大きな注目を集めている。海外メディアPolygonが報じている。

本作は、新居での荷ほどきをテーマにしたパズルゲームだ。とある人物の人生の節目ごとの新居をステージとし、生活用品から思い出の品まで、さまざまなアイテムを段ボール箱から取り出しては、各部屋に配置していく。また、年代が進むごとにアイテムの内容が変化し、住民にまつわる物語を感じ取ることができる。本作は2021年に発売され、非常に高く評価されている。


本作は、段ボール箱から取り出したアイテムの配置について、自由度が高いことが特徴。部屋の好きな場所に置けるだけでなく、棚や引き出しの中に入れたり、重ねて置いたり、服をハンガーにかけたりといったこともできる。ただし、たとえば鍋であればキッチンのコンロの上や戸棚の中など、アイテムごとに相応しい場所が設定されており、すべてのアイテムをあるべき場所に配置することでクリアとなる。もっとも、“相応しさ”には一定の幅が設けられているため、プレイヤーごとに異なる部屋に仕上がることだろう。

一方で、本作にはそうした整理整頓とは真逆のゲームプレイとなる隠しモード「Dark Star Mode」が存在する。特別なアクセス方法などはなく、通常どおりステージを開始。そして、すべてのアイテムを“相応しくない”場所に配置する。部屋に最初から置かれているアイテムも忘れてはならない。すると、ステージクリアを示す黒い星が表示されるのだ(通常クリアは黄色の星)。

あらゆるアイテムを相応しくない場所に配置するため、部屋は散らかり放題。いわゆる汚部屋のような格好になるだろう。それでも部屋の住人は一仕事終えたと判断するようで、ステージクリアとなる。また、クリア時に表示される写真アルバムには、通常クリア時とは異なるメッセージが記される。なお黒い星を表示させるには、アクセシビリティ設定の「アイテム全箇所配置可能」を無効にしておく必要がある。

@unpackinggame

AND there are different captions on the photo albums when you end each level 👀 #unpackinggame #cozygames #wholesomegames

♬ original sound – Unpacking Game


Dark Star Modeの存在については2022年4月1日に公表されており、一部ユーザーには知られた隠しモードであった。ただ、エイプリルフールのジョークだと受け止めた人も多かったのかもしれない。開発元Witch Beamが昨年12月23日、TikTokにてあらためて同モードを紹介すると、驚きを示すコメントなどが200件以上寄せられ、約4万3000件のいいねが投じられることとなった。また、実際にDark Star Modeを試してみて、ステージによっては黒い星を獲得することが意外と難しいというコメントも多くみられる。

Witch Beamの共同設立者Tim Dawson氏は海外メディアPolygonに対し、Dark Star Modeは最初はジョークとして生まれたと語る。そして、ステージを進むにつれ大変な作業をおこなうこととなる同モードは、各アイテムが生活やその空間にどのように関係しているのかを考えることができる、もうひとつのゲーム体験になったとしている。興味のあるユーザーの方は試してみてはいかがだろうか。

『Unpacking アンパッキング』は、PC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS4/PS5/Xbox OneおよびiOS/Android向けに配信中。PS PlusゲームカタログやXbox/PC Game Pass向けにも提供されている。