物理演算鐘撞きゲーム『坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム』無料公開されめちゃくちゃ遊ばれる。二重振り子で鐘を叩くクレーンを見守り、年明けまでの30秒間で煩悩を祓う

インディー開発者のニカイドウレンジ氏は12月27日、物理演算ゲーム『坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム』をフリーゲーム投稿サイトunityroomにて公開した。

インディー開発者のニカイドウレンジ氏は12月27日、物理演算ゲーム『坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム』をフリーゲーム投稿サイトunityroomにて公開した。PCやスマホのWebブラウザにて無料でプレイ可能。本作については、同氏の告知投稿が1万リポストを超えるなど大きな注目を集めている。

『坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム』は、二重振り子を題材にしたシンプルな物理演算ゲームだ。除夜の鐘を自分で叩くことが面倒臭くなって手近にあったクレーン車を持ち出し、「自分は操作せずに慣性だけで30秒で108煩悩払えねーかなー?」と考えている煩悩まみれの坊主が本作の主人公。年が明けるまで30秒しかないなか、プレイヤーはそのクレーンを使って除夜の鐘を叩き終えることを目指す。

本作にてプレイヤーがおこなう操作は、クレーンのアームの角度と、アームの先に付いた二重振り子の支点および鐘を叩くハンマー部分の初期位置の決定のみ。ハンマー部分の素材は、鉄か木を選択可能。決定したのち再生ボタンを押すと、ハンマーの重さによって二重振り子が動き出し、上手くいけば鐘に当たって鳴らすことができる仕組みだ。そして30秒間という制限時間のなかで、108の煩悩を祓うことができればクリア。煩悩をすべて祓いきれなかったとしても、新年を迎えることはできる。


本作の無料公開後、プレイヤーなどの間で本作が話題となっているようだ。開発者のニカイドウレンジ氏の配信告知投稿も、本稿執筆時点で1万リポスト・1.7万いいねを超えている。その背景にひとつには、煩悩を祓うことが意外と難しいことがありそうだ。クレーンに取り付けられた二重振り子は、いわゆるカオスと呼ばれる予測の難しい複雑な動きをし、なかなか鐘に当たらないことも多い。また鐘が鳴ったとしても、ゆっくりかすったような格好だと煩悩は減らない仕組み。一定以上の強さでハンマーが鐘に当たらないといけないのだ。

一方で、上手く二重振り子が回り出すと、思わぬフィーバー状態になることも。より強く鐘を叩くほどより多くの煩悩が祓われ、一気にクリアできたというプレイヤーもみられる。そうしたプレイ動画も注目を集めているようだ。また、unityroomでの本作ページは本稿執筆時点で閲覧数7万を突破するなど盛況。「自分で遊んでみたい」と思わせる魅力があるのだろう。なお本作には乱数は使われておらず、最初のクレーンの位置決めによって結果が決まる。すごいプレイが飛び出した場合は、そのまま再生ボタンを押せば同じプレイを再現可能とのこと。

本作の開発者ニカイドウレンジ氏は、小規模なゲーム作品を数多く手がけ公開しているインディー開発者。作品はunityroomitch.ioにて公開されている。また、現在は29Gamesのメンバーとして、パズルゲーム『ロケットパズル』を開発中。同作については、2024年内には完成させたいとのことである。

『坊主がクレーン車で除夜の鐘を叩くゲーム』は、unityroomにて公開中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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