BSテレビ東京は12月25日、トロヤマイバッテリーズフライドが手がける農場シミュレーション・アドベンチャーゲーム『デンパトウ』を、2024年1月19日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『デンパトウ』は、“アンテナ農場”で働く農場シミュレーション・アドベンチャーゲームだ。主人公の少年は、記憶を失った状態で農場にて目を覚ます。彼は自分が何者なのか、いったいどこから来たのか、思い出せないという。本作にて彼は、能天気で皮肉屋の“しゃべるテレビ”と共同生活をしながら、失ったものを一つ一つ取り戻し、成長していくこととなる。
本作にてプレイヤーは、畑でアンテナを栽培し、そのアンテナを育てるためにデンパを集める。畑に植えるアンテナには複数の種類があり、各アンテナの特性や配置によって、成長速度やデンパの集めやすさが変化するという。戦略的に植えたり、時には自分好みの育て方をしたりといった楽しみ方ができるとのこと。空気中に存在するデンパは、パラボラと呼ばれる道具でダウジングするようにして、その溜まり場を探り当てることが可能。デンパ集めの機能をアップグレードすることもできるそうだ。
そして成長したアンテナは収穫して出荷。すると、ご褒美にテレビ番組を視聴することができる。“懐かしのあの番組”に似たバラエティや、少年の過去の記憶を呼び覚ます重要な情報が得られることもあり、物語を進めることで2種類のエンディングのいずれかにたどり着く。アンテナを効率よく育てることができれば、トゥルーエンドを迎えられるという。
本作は、BSテレビ東京で放送中の番組「東京パソコンクラブ~プログラミング女子のゼロからゲーム作り~」から生まれた作品だ。同番組は、乃木坂46のメンバーがゼロからゲームプログラミングを学び、ゲーム制作を目指すという内容。『デンパトウ』の開発者トロヤ氏は講師として出演しており、そのなかで本作の制作過程が紹介されてきた。こうした経緯から、番組オリジナルゲームとして制作された本作の販売元を、BSテレビ東京が担当することとなったようだ。
ちなみにトロヤ氏ことトロヤマイバッテリーズフライドは、アクションゲーム『Death the Guitar』を開発中であることでも知られる。同作は、持ち主を殺された殺人エレキギターが、音と電気を操って人間たちへの復讐を目指すポップ&バイオレンスな作品。まだ発売前ながら、今年のBitSummit AWARDの朱色賞(大賞)や、ゲームクリエイター甲子園 2023の総合大賞などの受賞歴があり注目されている。
『デンパトウ』は、PC(Steam)向けに2024年1月19日配信予定だ。また、『Death the Guitar』もPC(Steam)向けに2024年内に配信予定である。