Steamの「ゲームをみんなから隠す機能」、ベータ版提供開始。やってると誰にもバレたくないゲームなどをこっそり隠せる
Valveは12月21日、Steamクライアントベータの参加者向けに、Steamのライブラリ内のゲームの非公開設定機能や、Steamストアの新しいバージョンのショッピングカート機能を提供開始した。
同社によると、Steamでは長年にわたり、Steamプロフィールとゲームリスト全体に対する複数のレベルでのプライバシー設定をサポートしてきたという。ただ、所有するゲームの一部だけをこれらのリストから除外したい場合もあるだろうとし、ゲームの非公開設定機能が導入された。
ゲームの非公開設定機能は、ライブラリ画面やプロフィールの所有ゲーム一覧などから利用可能。また、ゲームを購入する際のショッピングカート内でも、あらかじめ設定しておくことができる。たとえばSteamクライアントのライブラリ画面では、非公開にしたいゲームを右クリックし、「管理」の項目から「非公開に設定」を選択する。
非公開に設定したゲームは、そのゲームの所有状況やゲーム内のステータス、プレイ時間、アクティビティが、自分以外のユーザーには表示されなくなる。たとえば、仲の良いフレンドにも見られたくないあんなゲームやこんなゲームを非公開に設定しておくと、仮に全体として公開する設定にしていたとしても、そのゲームだけはフレンドからは未所有であるかのように映るかたちである。
なお、マルチプレイゲームを非公開設定にしても、フレンドを招待して一緒にプレイすることは可能。ただし、その場合はゲーム内ステータスが相手に表示され、またフレンド以外のユーザーからはSteam IDが確認できる状態となる。また、非公開に設定しているゲームでは、Steamトレーディングカードが入手不可とのことだ。
新しいバージョンのショッピングカートでは、先述したゲームの非公開設定機能のほか、インラインギフト機能も導入。インラインギフトとは、複数のフレンドへのギフト(および自分用の購入)を1回の取引で済ませられる機能である。さらに、ギフトメッセージが簡素化され、支払手順が短縮されているとのこと。またショッピングカート内のアイテムについて、Steamにサインインしているすべてのデバイスで同期されるようにもなった。複数のデバイスでSteamを利用しているユーザーにとって便利な改善要素だろう。
ゲームの非公開設定機能や新しいバージョンのショッピングカートは、現在Steamクライアントベータの参加者向けに提供中。参加者によるテストを経たのち、すべてのユーザーに向けて正式実装される流れになるものと思われる。なおSteamクライアントベータには、Steamクライアントの設定画面から、「アカウント」タブにある「ベータへの参加」から「Steam Beta Update」を選択することで参加可能だ。