マルチ対応・惑星滅亡クラフトシム『Eco』1年ぶり大型アプデで人が増える。隕石襲来で“30日後”に滅びる世界、文明を築き星を救う


Strange Loop Gamesは12月13日、『Eco』のバージョン10となる最新アップデートを配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)。同アップデートでは海を探索できるボートなど、新コンテンツが追加された。これをきっかけとしてSteamでは5000人以上の同時接続プレイヤー数を記録するなど、本作は再び盛り上がりをみせているようだ。


『Eco』はオンラインマルチプレイ型の惑星環境シミュレーションゲームだ。本作の舞台となるのは、サンドボックスで構成されたとある惑星。そこでは隕石が飛来してきており、世界が滅亡してしまうという。隕石衝突までのタイムリミットは、ゲーム開始から現実世界で30日。プレイヤーはこの惑星で暮らしながら、プレイヤー間で協力して文明を発展させることで、隕石の衝突を防ぐことを目指すのだ。

本作のゲーム開始時点では、文明は未開状態からスタート。プレイヤーは採取やクラフト、建築を重ねることで文明を発展させていく。また生活を重ねていく中で、プレイヤーはスキルポイントを獲得する。スキルポイントは農業・狩猟・貿易・エンジニアリングなど、多様なスキル獲得に使用することができる。スキル構成次第で、その世界における役割が異なってくるというわけだ。また本作では、それぞれのプレイヤーが独自の通貨を発行することできるなど、複雑な経済システムも存在している。


経済活動をする一方、プレイヤーは環境汚染にも注意を払う必要がある。過度に開発を進めると、ゲーム内の自然環境が破壊されてしまうのだ。すると得られる資源が少なくなり、隕石を防ぐためのリソース不足へと陥る。つまりプレイヤーたちは、開発と自然保護のバランスを取ることが求められるのだ。またプレイヤーは、独自の法律や政府を設立することなどが可能。プレイヤーの中から国家の代表者を選ぶ選挙システムや、ゲーム内の環境を分析するためのグラフ機能なども用意されている。協力して自然との共存を目指しつつ、隕石衝突阻止のため技術発展を進めていくのだ。

本作は、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューで約9200件中82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。スキルによるプレイヤーごとの役割分担など複雑なシステムや、自然環境が詳細にシミュレートされるといった特徴が評価を受けているようだ。

本作は2018年2月にSteamで早期アクセス配信を開始。以来アップデートを重ねながら、コンテンツ追加などがおこなわれてきた。そして今年12月13日には、バージョン10となる最新アップデートを配信。同アップデートでは、ボートに乗って海を探索することができるようになった。またプレイヤーは町から国家、連邦まで、さまざまな規模の共同体設立することが可能となった。このほか新たなCultureシステムが実装されたほか、アバターのキャラクタークリエイトが刷新。ウェブカメラを使用して表情や手のトラッキング機能も実装された。詳細はパッチノート(英文)より確認可能だ。


この最新アップデートを迎え、Steamではすぐさま3000人以上のプレイヤーが本作に集まり、ピーク時には約5000人の同時接続プレイヤー数を記録(SteamDB)。なおアップデート以前、直近では本作のSteam同時接続プレイヤー数は1000~2000人ほどで推移していた。最新アプデをきっかけに、本作に再び多くのプレイヤーが集まったかたちだろう。

本作は2015年のKickstarterでのクラウドファンディングキャンペーン成功を経て開発開始。2018年2月以来、5年以上にわたって早期アクセス配信が続いてきたタイトルだ。これまでにも大型アップデートのタイミングで新たな賑わいを見せてきた様子も見られる。今後も正式リリースに向けて開発は進められていくと見られ、新展開に注目したい。

『Eco』はPC(Steam)で早期アクセス配信中だ。なお現在Steamでは本作のセールが実施中。20%オフの2720円で発売中だ。セール実施期限は12月20日午前3時までとなっている。