『ポケモン スカーレット・バイオレット』カポエラーが“新宝島ステップ”を踏まないとして注目集める。実際は踏むが時々ややこしい


任天堂は12月14日、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』(以下、ポケモンSV)の大型DLC「ゼロの秘宝」の「後編・藍の円盤」を配信開始した。「後編・藍の円盤」のアップデートによって、本作には新たなポケモンが追加。SNSでは、新たに追加されたポケモンの1体であるカポエラーにある注目が集まっている。


カポエラーは、『ポケットモンスター 金・銀』で初登場したポケモンだ。『ポケモンSV』では、「後編・藍の円盤」より新たに登場することとなった。カポエラーはかくとうタイプのポケモンで、レベル20以上のバルキーの攻撃と防御が同数値の時にのみ進化することができる。その名のとおり、ブラジルの伝統武術であるカポエイラをモチーフにしていると思われるポケモンであり、カポエラーのバトル中の待機モーションは、カポエイラのように左右に揺れている。

カポエラーの待機モーションが「新宝島」のステップと似ているという話は、以前からSNSを中心に話題になっていた。この「新宝島」とは、日本の5人組バンドであるサカナクションが2015年に発表した楽曲だ。「新宝島」のMV内でサカナクションのメンバーが見せるダンスが、カポエラーの待機モーションに似ているというのだ。実際に「新宝島」のMVを見てみると、メンバーがゆらゆらと揺れているところや、1分30秒頃からのボックスダンスがカポエラーと同じ動きに見えなくもない。


そんな“新宝島ステップ”を踏むと一部で親しまれていたカポエラーが、『ポケモンSV』では踊らなくなったのでは、とSNSで話題になっている。その発端となったのは、バルキーがカポエラーへと進化するその瞬間である。


上記の映像のとおり、バルキーから進化したカポエラーは、ポーズをとった後に一瞬腕を振ろうとするものの、何かを思い出したかのようにスッと直立不動に。まるで、踊ることを禁じられたかのようにも見える。

それではカポエラーは新宝島ステップを踏まなくなったのかというと、実際のところはしっかりとステップを踏む。スッと直立不動になるのは、進化シーンのみのようである。カポエラーをバトルに出すと、これまでのように軽快にステップを踏む姿を見せてくれるので安心してほしい。


ちなみに確認してみたところ、カポエラー同様にバルキーから進化するサワムラーとエビワラーも、バトルでは格闘家のようなファイティングポーズを見せてくれるが、進化時は直立不動になる。エビワラーに関しては、やる気満々のポーズを見せた後にスッと直立ポーズになるので少し面白い。

どうやら、バトル時の待機モーションがあるポケモンの進化時のポーズは、ポケモン図鑑に掲載されている直立ポーズになるようだ。前述した3体のほか、エルレイドでも同様の現象が見られた。カポエラー以外にも、この現象で面白い姿が見られるポケモンがいるかもしれない。

『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』は、Nintendo Switch向けに発売中。『スカーレット』『バイオレット』に向けてそれぞれ大型DLC「ゼロの秘宝」が発売されており、「前編・碧の仮面」と「後編・藍の円盤」が配信中だ。