デベロッパーのFumi Gamesは12月12日、FPS『MOUSE』のゲームプレイ映像を公開し、本作が2025年配信予定であることを明らかにした。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『MOUSE』は、1930年代のアニメから影響を受けるFPSだ。ゲーム内の世界観も当時を思わせるノスタルジックな雰囲気をもち、腐敗した政治家たちが暗躍する街を舞台にする。その政治家は街の乗っ取りを画策しているそうで、主人公の私立探偵John Moustonは正義を求め、ギャングなどの闇社会のキャラクターたちと戦うこととなる。
本作の世界には、ネズミを擬人化したキャラクターが暮らしており、プレイヤーは一人称視点でステージを進むなかで、そうしたネズミなどの敵に立ち向かう。ゲームはクエスト形式で進行し、指定の目標を達成すべくステージを探索しながら、バトルを繰り広げることになるようだ。巨大な砲台に乗った敵と戦うボスバトルや、収集要素としてのトレーディングカードを入手する場面も確認できる。
公開されたゲームプレイ映像では、主人公はリボルバーやショットガン、サブマシンガン、スナイパーライフルといった銃を武器にするほか、ダイナマイトを投げる様子もみられる。また、野菜らしき食べ物が入った缶詰を食べると、一定時間パンチで敵を倒せるようになったり、カップの飲み物を飲むと、同じく一定時間だけ指鉄砲を撃てるようになったりするシーンも。「ポパイ」や『Cuphead』のオマージュかもしれない。
モノクロのアニメ調ビジュアルも見どころだ。ステージ環境は3Dで制作され、キャラクターは2Dとなっており、キャラクターのアニメーションはクラシックなカートゥーンを彷彿とさせる。今回のゲームプレイ映像を先行公開した海外メディアIGNによると、本作の開発元は『Cuphead』が成し遂げたことをFPSにおいて表現することを目指しているそうだ。1930年代のアニメ表現を本格的に再現し、ゲームに取り込むということだろう。
『MOUSE』は、PC(Steam)向けに2025年配信予定。また公式サイトによると、Nintendo SwitchおよびPlayStation/Xboxプラットフォーム向けにも開発中とのことである。