『ジェットセットラジオ』開発者インタビュー映像で、いろいろ情報判明。オリジナル版開発者関与有無や使用ゲームエンジン、コンセプトなど
セガは12月11日、『ジェットセットラジオ』の開発者インタビュー映像を公開。先日発表されたシリーズ新作のコンセプトなどが説明された。
セガは先日12月8日、『ジェットセットラジオ』『クレイジータクシー』『ゴールデンアックス』『Shinobi』『ベア・ナックル』の新作ゲームを開発中であると発表。いずれも同社を代表する人気IPである一方で、セガ自らが手がける新作が長らく出ていなかったことから、大きな注目が集まった。
『ジェットセットラジオ』シリーズは、2000年に第1作目が発売され、その後アップグレード版の『デ・ラ・ジェットセットラジオ』や、続編『ジェットセットラジオフューチャー』へと展開。架空の東京(トーキョー)を舞台にしたラクガキアクションゲームであり、ライバルや警官などが存在するなか、プレイヤーはインラインスケートでストリートを駆け巡りグラフィティを描いていく。
今回公開された映像では、オリジナル版『ジェットセットラジオ』にも携わったプロデューサー菊池正義氏やコンセプトデザイナー植田隆太氏をはじめとする開発者が出演し、新作のコンセプトなどが初めて説明された。新作では、トーキョーの街中を舞台にグラフィティを描くシリーズの根幹部分は踏襲しつつ、現代のユーザーに向けて大きく進化させるという。またアート面に関しても、シリーズがもつ“イズム”を継承することを前提とし、ファッションやカルチャー部分を現代的な視点で再解釈しアップデートしていきたいと語られた。
グラフィティについては、アメリカ・ロサンゼルスとサンディエゴを取材し、現地のグラフィティーライターにレクチャーもしてもらったそうだ。そこではグラフィティのテクニックなどについても学び、ゲーム内でのクオリティやリアリティ向上に活かされることになったという。
ゲームプレイにおいては、新作ならではのアクションも追加していくとのこと。また、これまで『ジェットセットラジオ』シリーズをプレイしたことのないユーザーも想定し、現代のアクションゲームと比較して引けを取らないものになっているかどうかには気をつけて制作しているそうだ。
過去のシリーズ作品では、楽曲面も評価された。新作に向けては、20年前と比べてサウンド周りでできることが増えているとし、積極的に新しい技術を使いながら新しいサウンドを作っていくとのこと。またシナリオ面に関しては、世界のさまざまな国のライターと連携して制作。従来のファンを大切にしながらも、グローバルに広く受け入れられる作品を目指してると説明された。
新作の開発状況としては、本格的な開発に向けて準備と検証を進めている立ち上げ期とのこと。そこでセガは、開発スタッフの募集をおこなっている。開発にはUnreal Engineが使用され、プログラマーやデザイナー、プランナーなどの人材を求めているとのこと。詳しくは公式サイトを確認してほしい。