妖怪ハンターアクション『KEMURI』発表。元Tango Gameworks中村育美氏率いるスタジオUNSEENのデビュー作

 

デベロッパーのUNSEENは12月8日、デビュータイトル『KEMURI』を発表し、ティザー映像を公開した。本作の対応プラットフォームおよび発売時期は未発表。

『KEMURI』は、妖怪が存在する都会の街を舞台にする作品だ。本稿執筆時点では具体的なゲームジャンルは明らかではないが、公開されたティザー映像からは剣などを武器に戦うアクションゲームとなることがうかがえる。また、「1人あるいは友人と共にスリリングな冒険に飛び込む」と紹介されており、協力プレイにも対応するようだ。

本作にてプレイヤーは妖怪ハンターとなり、予測不可能かつ特異な領域へと誘われ、妖怪を狩ることとなる。スタイリッシュなゲームプレイが特徴のひとつとなるようで、映像では高低差のある環境をスピーディーに駆け回る様子がみられる。また、妖怪の超常的な能力を入手する要素も存在するとのこと。

このほか、本作ではFOX WINDOWを駆使して、この街の謎を解き明かすことになるとも。おそらく、覗くと妖怪が見えるとされる「狐の窓」のことを指していると思われる。映像では、妖怪ハンターが両手で窓を作るようなジェスチャーをし、その指の隙間から妖怪の姿が映し出されている。どのようなシステムとなるのか興味深い。


本作の開発元UNSEENは、元Tango Gameworksのゲームクリエイター中村育美氏が率いるスタジオだ。同氏は、アーティストとしてカプコンやプラチナゲームズなどを渡り歩き、『ベヨネッタ』や『大神』『サイコブレイク』などの開発に参加。そしてTango Gameworksでは『GhostWire: Tokyo』のクリエイティブディレクターを務め、E3 2019でのプレゼンテーションにてその名が広く知られることとなった。

中村氏は2019年9月、『GhostWire: Tokyo』の発売を待たずにTango Gameworksを退社し、その後自らのスタジオUNSEENを設立。国際色豊かなスタッフが集まり、このたびデビュー作として本作『KEMURI』が披露された格好だ。本作では、日本の伝統的な言い伝えや現代の文化、アニメ文化、そして国際的な感覚を融合させているとのこと。また、実存的なテーマや道徳的なジレンマも描くそうだ。

KEMURI』は現在開発中。対応プラットフォームや発売時期は未定だ。


国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。