Steam無料ネコ探し『An Arcade Full of Cats』「圧倒的好評」得て好調スタート。ゲームセンターの歴史も楽しめる、ネコ探しタイムトラベル

デベロッパーのDevcatsは11月17日、『An Arcade Full of Cats』を無料にて配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。

デベロッパーのDevcatsは11月17日、『An Arcade Full of Cats』を無料にて配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。本作は現在、Steamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」のステータスを獲得し、好評を博している。

『An Arcade Full of Cats』は、画面上に隠れているネコを探し出すポイント&クリックゲームだ。その名の通り、本作は1980年から2000年までのアーケード(ゲームセンター)が舞台となっている。本作のメインキャラクターは、スポーツカー型タイムマシンに乗って過去の世界を飛び回る二匹のネコ、FofiñoとReoだ。二匹は、アーケードという空間をネコにとって居心地の良い場所とするべく旅を続けている。その旅の途中、アーケードを気に入った子ネコたちが「帰りたくない」と姿を隠してしまったという。本作におけるプレイヤーの目的は、各時代のアーケード内に隠れた子ネコたちを探しだし、同時にタイムマシンのバッテリーを見つけ出すこととなる。


本作の特徴は、1980年から2000年までのアーケードの系譜を描きだす線画のグラフィックと、レトロフューチャー感のあるBGMだ。本作では、1980年から5年刻みの計5ステージでネコ探しが可能。最初のステージとなる1980年のアーケードでは、背の高いアップライト筐体が並び、そのなかには世界初のアーケードゲーム『コンピュータースペース』の特徴的なフォルムを模したと思しき筐体も見られる。続くステージでは、上部から見下ろすかたちでプレイするテーブル筐体や、専用の操縦席/コントローラーを備えたコクピット筐体なども登場する。このように、ネコ探しの傍らでアーケードゲーム機が辿った変遷や歴史が垣間見えるのが、本作の魅力のひとつだろう。作中の時代でもっとも新しい2000年のステージには、現代のゲームセンターでも見かけるような、大型のリズムゲーム筐体も登場している。

また、本作に登場する筐体のゲームは、いずれも各時代の有名ゲームをネコ的な語句(CatやMeow、Nyanなど)と掛け合わせたパロディで、プレイヤーをニヤリとさせるポイントかもしれない。このほか、各ステージ内の背景には当時のポップカルチャーだったアイテムや、人気映画のポスターのパロディなども多数登場。ピンボールマシンなどについても、時代の変化が緻密に描かれているため、子ネコを探す合間にチェックしてみるのもよいだろう。


そんな本作は、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて530件中99%の好評により「圧倒的に好評」のステータスを獲得している。投稿されたレビューのなかでは、ネコ探しというシンプルな内容を、無料で気軽に楽しめるといった点が評価されている。各ステージに描き込まれたさまざまな要素からノスタルジアを感じられたとして、アーケードゲームファンからも好評が寄せられているようだ。

本作を手がけるのは、インディーデベロッパーのDevcatsだ。同デベロッパーは、ネコをテーマにしたゲームと“クッキー作り”(ネコがふみふみする動作を指す言葉)が好きな「6匹の保護猫たち」と紹介されている。公式サイトの各開発メンバーのプロフィールにもネコの画像を使用するなど、愛猫家ぞろいのデベロッパーのようだ。過去に手がけたネコ探しゲーム『A Building Full of Cats』や『A Castle Full of Cats』も、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて、いずれも2000件以上のレビューと98%以上の好評により「圧倒的に好評」のステータスを獲得している。本作が気に入った方は、これらの作品もチェックしてみるとよいだろう。

『An Arcade Full of Cats』はPC(Steam)向けに無料で配信中。同作の追加DLC『An Arcade Full of Cats: TimeWarp Trouble』は、現在リリース記念セール中。11月29日まで10%オフの211円で購入可能だ。

Toru Ishikawa
Toru Ishikawa

雑食ゲーマー、好きな言葉は「Random loot」と「Permadeath」です。

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