デベロッパーのPeatyTurfは11月16日、物理ベース建築ゲーム『The Enjenir』の早期アクセス配信を12月18日に開始すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページによると、日本では時差の関係で12月19日配信となるようだ。ゲーム内は日本語表示に対応予定。
『The Enjenir』は、中世に生きるエンジニアとなり、さまざまな構造物を建築する作品だ。農場や城、孤島など多様な環境のステージが用意され、それぞれに複数のミッションが存在。各ミッションでは特定の構造物を作ることが求められ、完成させたうえで指定の条件を達成するとステージクリアとなる。
建築する構造物には、たとえば給水塔や橋、鳥の巣箱、手押し車、ツリーハウスなど多種多様。プレイヤーには、各種材木や釘、縄、車輪などさまざまな資材が用意され、それらを自由に組み合わせて目的の構造物を作ることができる。一定の基準さえ満たしていれば、構造物のデザインも自由のようだ。
ただし、本作には物理システムが導入されているため、構造力学を意識しながら設計・建築しないと、いとも簡単に崩れ落ちてしまうだろう。グリッドに沿って規則的に資材を配置してくれるようなシステムはなく、その分自由度は高まるが、慎重に組み上げていくことになりそうだ。
構造物が完成したら、指定の条件を達成させなければならない。たとえば、給水塔であれば重いタンクを載せて、壊れずに一定時間耐える必要がある。ツリーハウスならば、主人公のエンジニアを樹上の室内まで導くこととなる。
特に曲者なのがエンジニアだ。プレイヤーは、彼の手足を個別に操作して動かす必要があり、またキャラクター自身にも物理システムが導入。普通に歩くこともままならない“ふにゃふにゃ人間”のような彼を操り、組み上げた構造物を登っていかなければならない。もし不用意に体勢を崩せば、構造物の崩壊に繋がってしまうこともあるかもしれない。
ステージをクリアすると、構造物完成後の条件達成までにかかる時間や、その際の構造物の破損状況、またミッション固有のボーナスなどが反映されたスコアおよびクリア評価が算出。同時に報酬としてコインを獲得できる。コインは、プレイヤー自身の基地の作成に使用できるとのこと。
早期アクセス配信開始時点では、ゲームメカニクスのコア要素が完成した状態にあり、多数のミッションを収録。自由に建築できるサンドボックスモードも用意される。そしてさらに開発を進めるなかで、さらなるコンテンツの追加や改善をおこなうとのこと。また物語要素を拡張し、ラスボスとなるミッションの導入も計画されているそうだ。ローカライズも、この間におこなっていくとされている。
『The Enjenir』は、PC(Steam)向けに12月19日に早期アクセス配信予定だ。またSteamでは体験版が配信中である。