海底ケーブル修理ゲーム『COLD ABYSS』注目集まり日本語表示に対応。不穏な深海をひとり探索、暗い水底でケーブル探し

 

デベロッパーのStudio [notes.]は11月13日、海底ケーブル修理ゲーム『COLD ABYSS』が日本語表示に対応したと発表した。本作はPC(itch.io)向けに、自由に価格を設定して購入できるName your own price方式で配信中。


『COLD ABYSS』は、海底に敷設されたインターネット用のケーブルを修理する短編作品だ。修理のために先に人員が送られていたものの、なぜか連絡が途絶えてしまったことで、急遽もうひとり送り込まれることとなった。プレイヤーは訓練を受けた潜水士となり、たったひとりエレベーターに乗って海底へと向かう。

海底はほぼ真っ暗な世界となっており、プレイヤーはエレベーターを降りたところで拾える懐中電灯と、装備するレーダーを頼りに、損傷したケーブルを求めて探索する。修理すべきケーブルはあわせて10か所。レーダーでは、どの方向の何メートル先にケーブルがあるのかを確認できる。ケーブルに近づくと、その場所にある赤いライトもぼんやり見えてくる。そして現場に到着すると、専用の工具に装備を切り替えて修理するのだ。

 


一方で、プレイヤーの酸素ボンベは残量が時間と共に減っていく。装備品には、その残量を確認するためのものもあり、残量がゼロになる前に、海底に点在する酸素タンクを探して補給することも求められる。レーダーでは、酸素タンクがある位置も確認することが可能だ。そうしてすべてのケーブルを修理し、エレベーターのある場所まで戻って地上へと帰還すればクリアとなる。

今回実装された日本語対応については、冒頭のエレベーター降下中に聞ける上司らしき人物からの通信の字幕や、レーダーなどの表示が日本語化された。また、ケーブルの修理が完了した後にその場所を調べると、何者かが残したとみられる謎めいたメッセージが流れ、そちらも日本語で楽しめるようになっている。翻訳は、Uwaaaaという人物が担当したとのこと。


本作は今年11月5日に配信開始され、日本ではインフルエンサーのロッズ氏がSNSにて紹介したことで大きな注目を集めた。本作の海底には敵も危険も存在しないものの、酸素ボンベの残量が減り続けるなか、真っ暗な海底をひとりで探索するゲームプレイはプレイヤーの想像力を掻き立て、ホラーゲームにも通じる体験といえる。PS1世代のゲームを思わせるビジュアルも、不穏な雰囲気の演出に一役買っているといえそうだ。ちなみに開発元としては、本作は「長い一日の疲れを癒すのに最適なゲーム」とのこと。

本作の開発元Studio [notes.]は、ターン制RPG『Kowloon’s Curse: Lost Report』を手がけたことで知られるデベロッパー。同作もPS1ゲームから影響を受けたビジュアルが特徴のひとつだ。同スタジオは上のロッズ氏の投稿に対し、『COLD ABYSS』の日本語版に取り組んでいると返信。それから程なくして実装されることとなった。もしかすると同氏の投稿に対する反響に触れ、日本語対応を決めたのかもしれない。

『COLD ABYSS』は、PC(itch.io)向けに配信中だ。自由に価格を設定して購入できる方式が採用されており、無料で入手することも可能である。なお現在日本語設定では、2つ目のケーブルを修理してメッセージを聞くと、操作不能になるバグが存在する模様。早急に修正されることを期待したい。