デベロッパーのBohemia Interactiveは11月8日、『DayZ』のバージョン1.23アップデートを配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)および海外PS4/Xbox One。ゲーム内は日本語表示に対応している。本アップデートではゲーム要素の改善や、新たなスポーンシステムの導入などがおこなわれた。アップデート後にはSteamの同時接続者数記録が更新されている。
『DayZ』はオープンワールドのオンラインゾンビサバイバルゲームだ。『ARMA 2』の人気Modを前身としており、2013年12月にスタンドアロン化を果たした。本作の舞台となる世界では、ウイルスの拡大により人口の大半がゾンビと化してしまった。プレイヤーはそんな終末世界にて、数少ない生き残りの一人としてサバイバル生活を送ることになる。物資を集め、道具をクラフトし、拠点を設け、襲い掛かる感染者や野生の動物を撃退。ときにはほかのプレイヤーと協力もしくは衝突しながら、1日でも長い生存を目指すのだ。
このたび配信されたバージョン1.23アップデートでは、主に既存要素の改善がおこなわれた。まずは、本作の「Vybor Air Base」エリアが刷新された。土地を平坦化するなどの変更が加えられている。ゲーム内に登場するこの場所では、軍事品や貴重な物資が手に入る。そのためか多くのプレイヤーが集まり、危険な場所として知られている。同エリアの刷新には、そのハイリスク・ハイリターンな雰囲気を復活させる狙いがあるとのこと。
また、空のグラフィックにも改善が加えられた。ゲーム内の雲は全体的に明瞭になり、昼と夜の移り変わりもよりスムーズになったとのこと。新たなアセットも導入され、『ARMA 2』の「DayZ」Modに登場する銃器DMRなどが本作に追加される。同武器は、10連または20連マガジンを装填できる強力な中距離用銃器だ。
さらに本アップデートでは、新たなスポーンシステムが導入される。同システムでは、サーバーの実行中にマップ上のスポーン地点が切り替わるようになる。同じ時間にゲームを開始したり、リスポーンしたりすれば、同じ地点でスポーンする確率が非常に高くなるとのこと。これによって始めたばかりのときにフレンド同士で会うのも容易になるという。足並みを揃えて協力プレイを楽しみやすくなるようだ。
各種利便化などもおこなわれている。サーバーブラウザでは、キュー状態と時間帯が表示されるようになった。また乗り物を押すアクションが追加され、乗り物を押して移動することが可能に。そのほか概要はSteamの本作公式ニュースより、詳細はパッチノートより確認可能だ。
なお先述のとおり、本作『DayZ』はFPS『ARMA 2』がもととなっている。同作の「DayZ」Modが人気を博したのち、2013年12月にスタンドアロン版としてSteamでの早期アクセス配信を開始。2018年12月には正式リリースを迎えた。発売後にはサバイバルゲームブームが発生し、同ブームのきっかけを築いたと言われる作品だ。
そして今回の1.23アップデートを迎え、Steamでは本作の同時接続プレイヤー数が過去最大の6万9449人を記録した(SteamDB)。またピーク時には、同時接続プレイヤー数が5万人以上を連日記録するなど、多くのプレイヤーが再び本作に集っている。本作は早期アクセスから数えて配信開始から約10年が経過するが、アップデートによるサポートが続けられていることもあり根強い人気は衰えていない様子だ。今後の展開も注目される。
『DayZ』は、PC(Steam)および海外PS4/Xbox One向けに発売中だ。