能力捨てる“リバース”ローグライクアクション『Incarnation』正式発表。天界の住人が能力を1つずつ失い、人間になることを目指す

インディー開発者のIdan Rooze氏は11月13日、ローグライク・アクションゲーム『Incarnation』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、配信日は未定。

インディー開発者のIdan Rooze氏は11月13日、ローグライク・アクションゲーム『Incarnation』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/itch.io)で、配信日は未定。


『Incarnation』は、マウスのみでプレイするローグライク・アクションゲームだ。本作にてプレイヤーは、天界から降臨した神聖なる存在となり、自動生成されるステージを進んでいく。そして、最終的に人間になることを目指すという。

主人公は、最初は大きな光の玉のように表現され、ステージを進むなかで次第に人間の姿に近づいていくようだ。プレイヤーは、主人公が照らす光の範囲内でマウスカーソルを操作し、主人公を導いていく。入り組んだ地形で構成されるステージにはトラップや敵が存在し、敵はマウスカーソルをぶつけることによって攻撃可能。そして祭壇にたどり着くとステージクリアとなり、さらに先へと向かうことになる。


本作のゲームプレイについては「リバースローグライク」と表現されており、ステージをクリアするたびに天界の能力を1つ失うことが特徴だ。徐々に強化するのではなく、逆に弱体化していくかたちである。まず最初に失うのは、不死の能力。以降は体力ゲージが出現し、ダメージを受けゲージがゼロになると死んでしまう。

失う能力はスキルツリーのようなかたちで選択でき、ほかにも飛行能力や体力の自動回復能力、触れた者の命を奪う能力、祭壇がある方向を示す能力などがある。たとえば触れた者の命を奪う能力を失うと、それまでマウスカーソルを敵に当てるだけで倒せたが、カーソルを振って斬るような操作が求められるようになる。


本作は、開発者のIdan Rooze氏がイスラエル・ベツァルエル美術デザイン学院にて手がけた作品がベースとなっており、「弱体化していくシステムでもゲームとして楽しめるのだろうか」という疑問から制作されたという。当時の作品は、2021年のGame Development World ChampionshipにてStudent Game Awardを受賞。そして2021年1月にPC(itch.io)向けにプロトタイプ版が配信開始され、さらに開発が進められてきた。おそらく、完成と共にSteamでも配信されることになるのだろう。

『Incarnation』は、PC(Steam/itch.io)向けに開発中。Steam版の配信日は未定だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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