Steamマルチ対応ローグライト『Gatekeeper: Infinity』無料プロローグ版が盛況&好評スタート

HypeTrain Digitalは11月10日、『Gatekeeper: Infinity』を配信開始した。本作は、配信開始以降Steamユーザーレビューにて「非常に好評」のステータスを獲得し、好調な滑り出しを見せている。

パブリッシャーのHypeTrain Digitalは11月10日、『Gatekeeper: Infinity』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示に対応している。本作は、配信開始以降Steamユーザーレビューにて「非常に好評」のステータスを獲得し、好調な滑り出しを見せている。

『Gatekeeper: Infinity』は、斜め見下ろし視点のローグライトアクションゲームだ。フレンド招待による最大4人までのオンラインマルチプレイに対応している。本作の舞台となるのは、数十万年の時を経たはるか未来の世界。本作の世界における創造主は、宇宙の調和を保つため、空間・時間・物質を司る3つの「心臓」なる遺物を安置したという。プレイヤーは、創造主に仕え「時間の心臓」を守るよう命じられた「ゲートキーパー」と呼ばれる存在だ。プレイヤーは「時間の心臓」を守る最後の防衛線として、押し寄せる未知の軍勢を退けていく。本作公式Xアカウントの投稿によれば、『Vampire Survivors』と『Risk of Rain 2』にインスパイアされたとされ、両作品の特徴を織り交ぜたような作品が志向されているようだ。

本作のゲームプレイは、課された条件を達成することで次に進む、ステージクリア方式で進行していく。クリア条件はステージごとに変化し、規定数のモンスター討伐やスイッチ起動など手順をこなすと、次のステージへ移動可能なオブジェクトが出現する。時には、超大型のボスが登場することもあり、大量のモンスター討伐とは違った緊張感ある戦闘も楽しめるだろう。

プレイヤーが操作するゲートキーパーは、それぞれ4つのスキルと1つの特性(パッシブ)を持っている。スキル構成は、メイン攻撃/サブ攻撃となるスキル2種のほか、瞬間移動が可能なダッシュ系スキル、広範囲/大ダメージが期待できるULTスキルの合計4種だ。各スキルの使用後にはクールダウンが存在するため、スキルの発動順序を考えながら戦闘していくことが重要となるだろう。

 


キャラクターの強化手段は、敵討伐時の経験値によるレベルアップと、アーティファクト(効果付与アイテム)入手の二つだ。レベルアップ時には、配分可能なステータスポイントが手に入り、HPや攻撃力、移動速度や攻撃速度など、キャラクターの基本性能が強化可能となる。また、一定レベルに到達するごとにスキルの強化も可能で、強化されたスキルはダメージ量や効果範囲が増加するほか、新たなデバフ付与効果が加わることもある。

もう一方のアーティファクトは、敵がドロップする「プリズム」と呼ばれるポイントを、フィールド上に点在するオベリスク(石碑)へ捧げることで入手可能だ。アーティファクトを入手することで、プレイヤーの攻撃など特定条件で発生する追加攻撃/回復、敵へのデバフ付与などの効果が獲得できる。また、同一アーティファクトを複数回取得することで性能の底上げも可能。このほか、稀にドロップする「オムニストーン」なるポイントも存在し、こちらはオベリスクで提示されたアーティファクトのリロール時に使用可能。アーティファクトの鍛造(解禁)時にも必要となるため、序盤はリロールし過ぎないことが得策かもしれない。

 


そんな本作は、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューにて331件中89%の好評により「非常に好評」のステータスを獲得している。また、同時接続プレイヤー数は、ピーク時に3333人を記録するなど、すでにかなりのプレイヤー数を獲得している(SteamDB)。この賑わいは、本作が無料かつフレンドとのCo-opプレイにも対応という点が影響しているのかもしれない。

投稿されたSteamユーザーレビューの中では主に、プロローグ(デモ)版という位置付けながらゲームプレイの完成度が高い点が評価されており、以前公開されていたデモ版から順調に洗練されている、とする声も見受けられた。一方、アイテムやレベルアップによるビルド構築の幅、登場するモンスター数が物足りないといった指摘も寄せられている。これらの点については、製品版のコンテンツや今後のブラッシュアップが期待されるところだろう。

本作を手がけるのは、カザフスタンに拠点を置くデベロッパーのGravity Lagoonだ。同デベロッパーは2月27日から、本作同様に『Gatekeeper』のプロローグ版とされる『Gatekeeper: Eclipse』をSteamにて配信していた(関連記事)。その後同作は7月10日をもって配信停止されたものの、配信期間中のSteamユーザーレビューでは、766件中82%の好評により「非常に好評」のステータスを獲得していたようだ。停止前の告知時には、新プロローグ版の開発着手も発表されていたため、本作『Gatekeeper: Infinity』がそれにあたるのだろう。二つのプロローグ版で、立て続けに好評を博している『Gatekeeper』の製品版にも期待したい。

『Gatekeeper: Infinity』はPC(Steam)にて無料で配信中だ。製品版の『Gatekeeper』は、2024年第1四半期にリリース予定。本作が気に入った方は、そちらのストアページもチェックしてみるとよいだろう。

Toru Ishikawa
Toru Ishikawa

雑食ゲーマー、好きな言葉は「Random loot」と「Permadeath」です。

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