PS5コズミックホラーFPS『Quantum Error』予約販売により、発売前にすでに開発費回収。強気のフルプライスもなんのその

 

デベロッパーのTeamKill Mediaは10月30日、コズミックホラーFPS/TPS『Quantum Error』の開発費を回収したと発表した。本作は11月3日にPS5向けに発売予定だが、そのダウンロード版の予約販売だけで、すでに損益分岐点を超えたとのこと。

『Quantum Error』は、2109年の世界を舞台にするコズミックホラーFPS/TPSだ。本作の世界では、国連が人々の日常生活にAIを統合。そして世界的テクノロジー企業であるモナドが、ARGUSと呼ばれるシステムにてこのAIを操作し、地球上のすべての人々は必要と不必要で分断されることとなった。そうしたなか、カリフォルニア沖にあるモナド量子研究施設が未知の存在による攻撃を受け、火災が発生して封鎖。救難信号が発信されたことで、地元消防署からジェイコブ・トーマス大尉らが送り込まれる。

プレイヤーは生存者の救出を任務として研究施設に向かうも、施設内には異形の生物が徘徊。銃器などの武器のほか、消防斧や油圧切断機といった消防士ならではの装備も駆使しながら戦うこととなる。そして複雑な施設の奥深くへと探索するなかでは、宇宙的な異世界へと連れていかれるような展開も発生するとのこと。


本作は2020年3月に発表され、当初はPS5のローンチタイトルとしての発売が計画されていたが、その後延期。この間には、開発ゲームエンジンのUnreal Engine 5への移行や、クオリティを優先したPS4版の開発中止がおこなわれている。そして11月3日のPS5版発売が間近に迫ったこのタイミングで、ダウンロード版の予約販売だけで開発費を回収したことが報告された。

本作にはどれほどの予算が投じられたのかは定かではないが、予約販売が非常に好調だということだろう。これまでに公開されてきたトレイラーがPlayStation公式チャンネルに投稿されるなどのサポートも、ファンの期待を高めるうえで好影響となったかもしれない。ちなみに本作はフルプライスタイトルであり、日本では9350円に設定されている。なお、開発元はEpic MegaGrantsやGoFundMeを通じた支援も受けているが、こちらはモーションキャプチャースーツの購入に充てたのみで、そのほかはすべて自己資金で開発したそうだ。


『Quantum Error』は、PS5向けに11月3日配信予定。予約購入すると10月31日からの早期アクセスが可能である。また、本作はPC/Xbox Series X|S版も開発されており、こちらの配信日は未定だ。