Steamパズルローグライクゲーム『Desktop Dungeons: Rewind』公式日本語対応。頭脳と機転を働かせてダンジョンで宝探し
パブリッシャーのPrismatikaは10月26日、『Desktop Dungeons: Rewind』が日本語表示に対応したことを発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本日配信となったアップデートにて、日本語表示が可能になっている。
『Desktop Dungeons: Rewind』は、ランダム生成されるダンジョンを攻略するローグライクRPGだ。本作を手がけたQCF Designの過去作『Desktop Dungeons』をリメイクした作品であり、大筋のゲームシステムはそのままに、グラフィックが3Dに作り変えられている。
本作は、1フロアで構成されたランダム生成のダンジョンを探索しながら、遭遇する敵を倒し、宝を持ち帰ることを目指すゲームだ。宝を持ち帰り、王国に施設を作って発展させ、またダンジョンへ冒険に行くのが本作のおもな流れである。王国を発展させることで、ダンジョンへ冒険に出ることができる新たな職業が増えるなど、さまざまなメリットが手に入る。そうして、さらにダンジョンへ潜って王国をどんどん発展させていくのだ。
ダンジョン内では、こちらが攻撃することで敵も反撃してくるかたちの、ローグライクRPGとしてはお馴染みのターン制バトルをおこなうことになる。本作では、バトルの際に攻撃するとどれくらいのダメージが与えられるのか、何回攻撃すると敵を倒せるのか、あるいは自分が倒されてしまうのか、結果がバトル前に表示されるシステムを採用している。また、プレイヤーキャラクターは、敵を倒すことで経験値を獲得してレベルアップしステータスが強化される。ダンジョン内にいる敵を効率的に倒してキャラクターを強化し、ダンジョンのどこかに潜むボスを倒すことでダンジョンクリアとなる。
本作は、ダンジョン内で手に入れたアイテムを使うほか、未開のエリアを開放していくことで、敵の攻撃で失った体力を回復することができる。しかし、これらの回復は回数が限られている。つまり、プレイヤーが使用できるリソースが限られたかたちだ。そのため、敵をどういったタイミングで倒し、これらのリソースをどんなタイミングで使って回復するのか、攻略の進め方を考える必要がある。先述したバトル結果がわかるシステムと合わせて、戦略的にダンジョン攻略を進めていく作りは詰将棋的であり、本作が“パズルローグライク”と呼ばれるゆえんだろう。立ちはだかる敵は、序盤は弱めであるものの、難度が上がるほどボスの強さも脅威となっていく。ダンジョン内で拾ったアイテムを駆使して、どうすれば倒せるのか頭をひねる必要があるゲームとなっている。
『Desktop Dungeons: Rewind』は、4月19日に配信開始し、本稿執筆時点のSteamストアページのすべてのレビューにて、395件中76%の好評を獲得して「やや好評」のステータスを得ている。好評の理由としては、オリジナル版である『Desktop Dungeons』から変わらないゲームプレイが楽しめる点やオリジナル版から進化したグラフィックが挙げられている。その一方で、UI面でオリジナル版よりも見づらいという指摘もあるようだ。ちなみに、オリジナル版はストアページのすべてのレビューにて、1088件のレビュー中88%の好評を得て、「非常に好評」のステータスを獲得している。
しかしながら、オリジナル版では対応していなかった日本語字幕でゲームをプレイできることは、日本人のプレイヤーにとっては非常に喜ばしい。興味をもった人は『Desktop Dungeons: Rewind』で本シリーズに触れてみてはどうだろうか。
『Desktop Dungeons: Rewind』は、PC(Steam)向けに配信中。