将棋×SRPGな対戦ボードゲーム『ルディガ』”Discord上”で無料配信開始。個性豊かな駒を駆使して相手の本拠地破壊を狙う

 

個人ゲーム開発サークルLiz-Artsは10月23日、デジタルボードゲーム『ルディガ』PC版を配信開始した。同サークルの公式Discordサーバー上にて無料で配布中である。

『ルディガ』は、1対1で対戦するボードゲームだ。本作のゲームモードはCPU戦のほか、オンライン対戦および1台のPC上でローカル2人対戦できるモードを搭載。オンラインモードは自分で対戦部屋を立てて対戦相手を待つかたちとなり、ゲーム上からSNSへ対戦相手の募集を投稿できるほか、Liz-Artsの公式Discordサーバーでは募集用のテキストチャンネルも用意されている。なお筆者の環境では、本稿執筆時点ではCPU戦が進行不能になる不具合が見られた。弊誌では開発元にフィードバックを送っているので、対応を待ちたいところだ。

【UPDATE 2023/10/25 12:24】
Liz-Artsは10月25日、公式Discordサーバー上で本作のv1.2.3をリリースした。ユーザーの報告をもとに、特定の環境でCPU戦をプレイできなかった不具合が修正されているとのこと。弊誌で確認した範囲でも、CPU戦を問題なくプレイ可能になっている。

本作は、将棋に似たルールを採用しており、盤面に初期に配置された10枚のチップを自分と相手で交互に動かし合い、敵のルディガ(拠点)のチップ(駒)を先に破壊した方の勝利となる。『ルディガ』に用いられるチップにはルディガのほか、フェンリア、ソードといった種類が存在。各チップにライフが設定されており、ダメージを受けるとカウンターが蓄積される。またそれぞれのチップに移動範囲と攻撃範囲、さらには特性があり、チップ同士の有利不利が設定されている。たとえば、ルディガのチップはフェンリアのチップでしか攻撃できなかったり、ソードのチップはウィザードに通常の倍の2ダメージを与えることができたりといった具合だ。これらのチップを戦略的に動かし、先にルディガを破壊するのだ。


なお『ルディガ』は、もともとLiz-Artsが手がけたパズルアドベンチャー『リゼットの処方箋 ~記憶の本と揺れる天秤~』に登場した架空のボードゲームであった。これをスタンドアロンで遊べるゲームとして開発され、当初はiOS/Android向けリリース。しかしNCMBサービスのバージョン変更などによりそのままでは動作しない状態になっていたという。そこで、かねてから検討していたWindows版の開発に至ったそうだ。ちなみにLiz-Arts代表の高橋ワタル氏のnoteによれば、ゲームとユーザーが存在し続けられるといった期待を込めて、本作配信の場にDiscordが選ばれたそうだ。

『ルディガ』は、Liz-Arts公式Discordサーバーで無料配信中だ。

【UPDATE 2023/10/24 17:47】
開発側公称ジャンル修正に準拠し、見出しを調整。