Aladdin Xは10月20日、Nintendo Switch向けパズルゲーム『スイカゲーム』を海外向けに配信開始。米国のニンテンドーeショップにて、ダウンロード専用タイトルとして早くもダウンロードランキングの1位となっている。
『スイカゲーム』は、箱にフルーツを投入しながらスコアを稼ぐパズルゲームだ。同じフルーツ同士がくっつくと、ひと回り大きな別のフルーツに進化することが特徴で、もっとも小さなさくらんぼから、もっとも大きなスイカまで11種類のフルーツが存在。箱からフルーツが溢れ出てしまうとゲーム終了となるため、無駄のないように上手くくっつけながらハイスコアを目指すのだ。
本作は、中国で開発されたパズルゲーム『合成大西瓜』をベースにアレンジされたものとみられ、もともとはAladdin Xの照明一体型プロジェクター製品の内蔵ゲームとして収録。そして2021年12月に発売されたNintendo Switch版が、今年9月頃になってインフルエンサーらがプレイし突然人気が爆発。10月18日時点で200万ダウンロードを達成するなど、大きな成功を得た。
これまで本作は日本でしか配信されていなかったが、日本で大人気であるという話題は海外でも報じられることとなり、一部海外メディアが日本のニンテンドーeショップでの購入方法を指南することも。そうしたなか、10月20日になって本作が海外でも配信開始された。本稿執筆時点では北中南米地域向けに配信されており、今後欧州・豪州・韓国・香港地域向けにも順次リリースされる予定。
そして米国のニンテンドーeショップでは、本作は早くもダウンロードランキングに顔を出している。過去2週間のダウンロード数をもとにしたランキングであり、パッケージ併売タイトルを含むランキングでは『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』『マリオカート8 デラックス』に次ぐ3位。一方ダウンロード専用タイトルに限定したランキングでは、『Stardew Valley』『Among Us』を抑え、堂々の1位を獲得している。ちなみに日本では、現在いずれのカテゴリでも1位である。
このランキングは、売り上げではなくダウンロード数をもとにしているため、本作のように比較的低価格(2.99ドル・240円)の作品は上位にランクインしやすい傾向はある。ただ、配信開始されいきなりトップにまで上り詰めるという状況からすると、日本で話題になっている作品としてある程度認知されていた可能性がありそうだ。
また、Twitchにて本作を実況プレイする配信者は増加傾向にあり、海外で配信開始されてからさらに増加。一方で、総視聴者数は逆に減少するという奇妙な現象もみられる(TwitchTracker)。まだ海外リリースから数日間の推移でしかないが、もしかすると自ら購入しプレイできる環境が整ったことで、実況配信を視聴する余裕がなくなってしまう人が続出したのかもしれない。Redditでは、「もう1回だけ」と言いながらプレイし続け、気づけば深夜3時に路地裏で目を覚ましたとし、「このゲームを絶対買うんじゃない」とジョーク交じりに呼びかけるユーザーもみられる。
『スイカゲーム』は、Nintendo Switch向けに配信中だ。
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